第20話

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2020/09/23 14:47

side sara



「あれー?おねーさん、1人ー?」


「…………えっ?」


「うっわちょータイプかわいー」


「おれらと遊ばね?」





や、やだ……。





「あ、の………私人待ってて」


「はー?いいじゃんそんなの」


「やだっ」









「すみません!……その子離してください」











…い、一ノ瀬先生………。







「は?何?誰だし?」


「この子の学校の先生です。」



「ゲッ」








その人たちはすぐさま消えて行った。










「……先生、どうして…」


「他の先生と生活指導だよ。大丈夫か?」








「沙良____。」








______
___



「黒田に電話繋がった?」


「うん。もう花火の方向かってるって。」


「じゃあそっちで合流だな。行くか」


「うん」








「……失恋したんだってー?」


「き、聞いてたの」





「おれ、桧山笑わせる自信あるけど」





え?





「おーい」


「うらさーん!桧山ー!」


「あ、まーしぃ達だ。」


「あ、あのわたしお手洗い寄ってから行くね」


「りょうかーい」








"おれ笑わせる自信あるけど"










もしかして浦田くん……







いい人なのでは!?




しょぼくれた君に笑顔をお届け!



みたいな?





意外な一面、知れてよかったなぁ……。






ドォン…。








あ、花火始まっちゃった。






急いで戻らないと。


お祭りきてよかったな。








ここ全然人いない。


花火の方にきっと流れたんだ。









「………ん?」










………え? 日向さんと一ノ瀬先生……?








あれは、見間違いでなければ2人は、抱き合っていた。






そんな瞬間を見てしまった………。
















ねえ、わたしの恋の正解って…




…なに…?

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