第22話

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2020/09/26 14:07

教室にて




「はーい。スーパボールすくえなかった、桧山ちゃんのマネやりまーす。目をおもいっきしつむって、スカ!!……あれ? どう?」





「……あはは、じょうずーじょうず……」







「…ねえ、桧山ちゃんずーっと土偶見たいな顔だよね」




「花火の時から変だよね。」







………。










「あ…。お弁当忘れちゃった。ゆいちゃん、購買行ってくる」


「珍しいね。いってらー」











わー…。すごい混むんだなぁ……。購買って。











「ん……。よいしょっ」




やっと掴んだクリームパン。




本当は、メロンパンが良かったけど。








どんっ











「は!わっ!」


「あ、ごめん」





あぶない……。





勢いよくぶつかったもんだから、クリームパンを手放すところだった。










ヒョイ











「え?」



「すんません。これも」





え?浦田くん……?









買えずに困っていたら、浦田くんがヒョイっとクリームパンを取って、一緒に買ってくれた。












「ありがとう浦田くん。あの、お金を、」


「いらねー」


「ええっ!いらねーってそんな…」


「ん、じゃあ、中庭で一緒にメシ食って」


「え?………う、うん」






______
___




「で、なんで元気ないわけ?」


「……そ、んなことないよ。元気だよ。」


「……まぁムリに話せとは言わねーけど、何か俺にできることがあれば言えよ。」









……浦田くん









「…ありがとう」






うれしい。




ついつい嬉しくて笑みがこぼれてしまう







「……あー…そーいや、もうすぐ球技大会だなー」



「そうだね!わたしバスケとったんだけど、浦田くんは?」



「俺もバスケー」


「あ、そっか!浦田くんバスケ部だっけ?」


「そー」


「たのもしいね!」








キーンコーンカーンコーン








「あ、予鈴だ。戻ろっか」


「…見にくる?」


「え?」


「部活」

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