第14話

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2020/09/22 14:23

ゆいちゃんと帰ったけど、会話の内容なんてぜんっぜん覚えていない。




「ただいまぁ……。」


「おかえり、遅かったね」


「うーん……」







それどころか、ぼーっとしていたらいつの間にか知らない道に居た。





「あなたおかえりー!お邪魔してるで!」


「………はわぁぁぁ!!!」




「…そ、そんな驚くことないやん……。」


「晩ごはん誘ったのよ。悠くんのお父さん出張だから。」






「……あなた?」





どうしても意識してしまう。



悠のこと、…日向さんの言葉のこと……。





「わふ、わふ!」


「なんや?まろた」


「あ、そういえば、今日まろたの散歩行ってなかった……。」


「わ、わたしが行ってくる!」


「え。ちょ、あなた?!」









すごい勢いで家を出てきてしまった。




はぁ…。もう、つかれた………。




トン




肩になにか触れた感覚がした。




「おれも行く」


「はわぁぁぁぁ!!」






…気まずさから脱するはずが……。


まだ、まろたがいてよかった。




「今日は、星がいっぱい見えるで」




「昔、あの星とあの星を結んで、まろた座~とかやって遊んだよね?」




突然悠に顔を除き込まれた。





「そ、だっけ」





悠、ちかいよ……。







「……最近あなた変や。あなたが言わないなら聞かんでおこうと思っとったけど、おれなんかした?」







"坂田くんは、まっすぐで優しいですよね"







「悠。先週の放課後に___」


「え?」

「……!」





今までのモヤモヤを全て打ち明けよう。そう思った時、突然まろたが土手の下に向かって走り出した。





わたしは、まろたの走る勢いに負けて、高さのある場所から、土手の下まで真っ逆さまに……

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