第34話

#32 起きて、、、
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2022/08/27 13:50
、、、急いで扉を開けた。
はずだった。





扉を開けた瞬間、暗闇が広がっていた。
慌てて扉から出ようとするも、白い扉なんて元々なかったかのようにただ暗闇が私を包んでいた。





どうして、、、!?
私は今から夢の中へ行く途中なのに、、、





身動きが取れない、、、
体が鉛のように重く、その場から離れられない、、、





いつも何故か分からずここへ来るんだ。
今までここへ来たことはあったが今は何か変だ。





とても真っ暗で何も聞こえないのに、
何故かどこかが騒がしい気がする。





、、、1人じゃない感じがする。





、、、私は耳をすました。
それ以外に何も出来ないから、ただ耳を傾けた。





目を閉じて、、、





キヨ
あなたの下の名前、、、!あなたの下の名前、、、!





あ、、、





レトルト
あなたの下の名前ちゃん、、、!





この声、、、





牛沢
起、、、ろ!





何度も聞いたこの声、、、





ガッチマン
あなたの下の名前、、、!!





この声は、、、!





【TOP4】「起きて、、、!!」










体がフッと軽くなった。
まるで鉛が体から外れたように。





、、、今、聞こえた。





、、、その声のする方へ目を開いた。





、、、どこか遠くに、あの4色の光が見えた気がした。

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