声が、、、聞こえる、、、
私を、、、呼んでる、、、
みんな、、、
私は、ゆっくり目を開けた。
ただ皆の声を聞いてるだけで何も不思議に思ってなかったけど、私は知らない場所で横になっていた。
ガッチさんはわかりやすいように説明してくれた。
話によると私はショッピングモールで寝た後、キヨにおんぶをしてもらい車の中へ行ったらしい。
それで帰りの途中、ガッチさんが運転していたら前から急にすごい速さで車が突っ込んで来たらしい。
助手席に乗せてた私は眠っているのでそんな事知りもせずただ眠り続けていたそうだ。
とっさの判断で衝突寸前でガッチさんが車のハンドルを左に回してくれたおかげで寝ている私の前から衝突することはなかった。
そのため車の右側はボッコボコ。
相当スピードが出ていたそうだ。
そして衝突後、皆の安全確認をしてる時に私が頭から血が出てる事に気づき、すぐに病院に行ってくれた、、、と。
〜ナースコールのお知らせです。○○さん、○○番へお向かい下さい〜
ガラッ
?「おはよう、あなたの下の名前ちゃん。久しぶり。」
私の目の前には、昔私が病気だと教えてくれたお医者さんだった。
医者「大きくなったね。元気だったかな?」
全く変わってない声に見た目。
あの日以来だ。
医者「ところであなたの下の名前ちゃん、この人たちに言わないといけない事があるんじゃないかい?」
まだ言えてなかったこと、、、
ずっと言えなかったこと、、、
この際言ってしまおう。
みんな私を見て聞いてくれいる。
もう、、、嘘をつくのをやめにしよう。
みんな黙っちゃった。やっぱりショックだったかな
医者「omori病。最低1週間、最長1年眠ってしまう病気。」
あぁ、、、また泣いちゃった。
医者「そうだ。あなたの下の名前ちゃんは昔の話を皆にしてあげたらどうだい?」
医者「それは僕も聞きたいんだ。あなたの下の名前ちゃんのお母さん達について話してくれるかな?」
医者「じゃあ、、、話してもらっていいかな?」
医者「それは偶然じゃないと思うよ。」
医者「今の話を聞いてなんとなくピースがハマった感じがしたよ。なんなら君はもうすぐで、、、」
医者「omori病が治るかもしれない。」
医者「君たちの事は病院でよく聞いたよ。あなたの下の名前ちゃんはすごく歳の差が離れたお友達がいたんだね、、、」
医者「そのお友達がいてから変わった事はなかったかな?」
医者「単刀直入に言うと、あなたの下の名前ちゃんはきっとストレスが原因で病気にかかってしまったと思うんだ。」
医者「あなたの下の名前ちゃんの中で辛いと思う事がストレスになってしまい、夢の中へ引きこもってしまう病気なのかもしれないって事だよ。」
医者「でもあなたの下の名前ちゃんはこの人達に嘘をつき続けてるって思うと辛くなってしまい、いつしかあなたの下の名前ちゃんの中の辛い事がこの人達の事になったんだ。」
医者「でももうその悩みは消えただろう?」
医者「だからもうあなたの下の名前ちゃんはもう僕達と変わらない、病気なんてない自分になったんだよ。」
医者「君達がいたらあなたの下の名前ちゃんはもう大丈夫だろう。こんなに笑っているのは初めて見るよ。」
医者「、、、じゃあそろそろ僕は行くよ。じゃあね、あなたの下の名前ちゃん。」
PM6時
夕日が綺麗だった。
木や車などの影がゆらゆらと動く。
ビルなどの影は大きく、外から見える景色の
ほとんどが影になってしまっている。
それは昔の私を表しているように感じた。
どうしようもない、何も出来ない。
ただ絶望に囚われていただけだった真っ暗な私をTOP4が照らし続けてくれいた。
でもいつかは太陽は沈み、また暗くなってしまう。
やっぱりTOP4が居ないと何も出来なかった。
私を支え続けていた大切な人達なんだ。
、、、今でもきっとTOP4が頼りだ。
だから、ずっと隣にいたい。そんな思いがあの夕日から全て見えるように感じた。
窓から入る暖かい風を布団の上を通り過ぎてゆく。
窓から射し込むオレンジの光が私に当たる。
、、、暖かい。心まで暖かくなるようで、ある歌を思い出した。
ガチャ、、、
そういえば今日で夏休み最後か、、、
7月22日から始まった私の夏休みは今日で終わり。
今まで沢山の事があった、
辛い時、苦しい時、嫌になった時、、、
そんな時はTOP4がいてくれたから乗り切れたんだ。
「ありがとう。」だけじゃこの感謝は伝えきれない
だから日頃隣にいてもらいたい。
いつでも何日でも、、、あの4人と。
赤色の光と、
黄色の光と、
緑色の光と、
青色の光。
どんな人でも照らしてくれる。
希望を見せてくれる、、、【TOP4】
ずっとずっと、、、大好きだから。
《次、会う時は。》
_あなた達の隣で。
«END»
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。