重岡居ないとこんな静かなんや
しかも、いつもより鋭い視線があちこちから
なんやろ
女子 「 ねぇ 」
え、だれ← 同じクラス
『 なに? 』
女子 「 アンタが重岡くんと一緒におったん?
アンタと居る時に事故にあったんやろ 」
は?
この突き刺さる視線はそういうことか
『 昨日は重岡とは一緒におらんかったけど 』
女子「 嘘や。目撃情報もあるんやで 」
意味不 ぅぅぅぅぅ
一緒におらんのに目撃されてるって
どういうことやねん←
『 でも、私昨日は… 』
女子 「 重岡くんに近づかんといてくれる? 」
アイツが近づいてくるじゃぁぁぁぁぁ
私は離れたいと思ってんねん。うん。←
『 うん、いいよ 』
女子「 お見舞いも行かんといてね 」
え、濵田との約束は?
明日行こうって。重岡にもまた明日って
言っちゃった。←そこ。
誰かと思えば、昨日の女子か。
戯れてる。
ああ 私 反感をかったんやな、
『 でも、お見舞いは…友達やし 』
女子 「 近づかないってそういうことやろ 」
違うわ。
重岡は近寄りたくないくらいうざいけど
友達やし、
『 それは出来ひん 』
女子 「 は? 」
『 友達やし、』
女子 「 私たちが行くからええのッ
とにかく来ないで 」
あ、行けへんくなってもうた。
重岡、ごめん。
早う退院してな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!