第12話

じ ゅ う に
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2019/01/13 10:39

女子「 重岡く〜ん ッ あ、 」









なんやその目は。









明らかに私を捉えた瞬間 目の色変わったよな









重「 あ、ななちゃんや〜ん 」

女子「 重岡くん大丈夫??
なんか欲しいものある? 」

重「 あー、そやなー、ポカリ欲しい 」

女子「 了解〜 あなたちゃんも行こ? 」









なんでやねん

なんで私も行かなあかんのや。









『 いいけど 』

女子「 行ってきます〜 」









強引に腕を引っ張られて病室を出た。









「 あなたにも友達出来たんやな〜〜 」

重「 濵ちゃん阿呆ちゃう? 」

「 え? 」

重「 気付かへんかった? 」

「 なにを? 」

重「 バレんように追いかけてみ 」









俺は全然知らなかった。

あなたの置かれてる状況に。





濵田side




女子「 なんできてるん?来んな言うたよな 」

『 友達として心配になるのは当たり前やろ 』

女子「 あんたは濵田とイチャイチャしとけばええねん! 」









は?









意味わからん。付き合ってへんし。









何か思考回路を繋ぐ何かが切れた。









ただそこに立ち尽くすことしか出来なかった。









「 あなたッ! 」

『 濵田ッ!?つけてたん!? 』

「 あなた、俺全部聞いてもうた 」

『 ああ 、気にせんといてな いつもの事 』

「 いつも?俺知らんねんけど 」

『 まぁ、言わへんやろ、普通 』

「 幼馴染やで? 」

『 幼馴染やからってなんでも話す訳やないやん? 』

「 信用されてへんかったんか 」

『 そうやないけど… 』

「 もういい。俺、帰るから 」









そう言い残して病院を出たけど

そんなことを言いたかったんやないやん。

なにやってんねん、濵田。

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