第6話

日常の話(続き?)
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2021/03/18 11:26
-授業-
ラッスィー
ラッスィー
それでは、授業を始めるワン
あなたにとって、竜宮小で初めての授業が始まった。
さぁ!と意気込むあなたであったが、途中であることに気づいた。
教科書がないのだ。
迷惑かな?と思いつつも、隣の席である松田名作に頼むことにした。
あなた
名作くん、
教科書を見せてもらっても…?
松田 名作
松田 名作
え、あ、うん!いいよ!
おずおずと頼むあなたに、少し顔を染めながら承諾した。
見えやすいようにと、名作の提案で机をくっつける。
ノキオ
ノキオ
あ゛、名作ずるいぞバカ!
スウィーツ
スウィーツ
そうだぞ、名作バカ!
ボルト
ボルト
バカ!!
松田 名作
松田 名作
いや、バカバカうるせぇ!
あとボルトは
バカしか言ってねぇだろ
ノキオ・スウィーツ・ボルトの3人からのブーイングにツッコミを入れてから、名作は頭の中で思考をぐるぐると回していた。
松田 名作
松田 名作
(自分から言い出したはいいけど、コレちょっと恥ずかしいな…。あなたちゃんはあなたちゃんで、勉強に集中してるし…。いや、集中し過ぎて顔近っ!?
待って、なんかいい匂いする!めっっちゃいい匂いするぅ!!)
どうやら名作の思考は完全にあなたにジャックされているようだ。
ラッスィー
ラッスィー
…じゃあ、この問題を…名作
松田 名作
松田 名作
え、はい!?僕ですか!?
まぁ、当然こうなる。
ラッスィーに座れと言われてしまい、肩を落としながら座ろうとすると、ふいにあなたに目線があたる。
あなた
…??
あなたは、大丈夫ですか?と心配するように少し首を傾けながら名作をみている。
松田 名作
松田 名作
(あ゛あ゛っそれ禁止ぃぃ//!!)
あなたの必然的な上目遣いに、名作はまたもや思考をジャックされる。
授業に集中しようとしても、例の匂いがフワリと鼻先に触れる。
結局、授業には集中できなかったのは、言うまでもない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
‐それから翌週…ぐらい‐
白ずきん
白ずきん
あら?あなたちゃん珍しいわね、簪?
クラスの女子で話している最中、白ずきんが気になったのは、あなたのお団子ヘアー付けられていた簪だった。
あなたは上はお団子に着物、下は足袋にぞうりと、家柄もあり、いたって和風な服装だ。
しかし、簪はあまりつけない。
クラスメイトが見たことないのも、無理はない。
この質問にあなたは答える。
あなた
ああ、
名作くんに頂いたんです!
それもなんとも嬉しそうな、眩しいほどの笑顔で。
これにノキオ達が反応しないわけがない。
ボルト・スウィーツ・ノキオ・むすび
…名作ぅぅぅぅぅぅぅ!!💢
松田 名作
松田 名作
うわぁ!!(ギクゥ
こっそり教室から抜け出そうという名作の作戦はあえなく失敗した。
ボルト
ボルト
女子へ贈り物なんて
随分いいご身分だな!!
スウィーツ
スウィーツ
いつの間にぃ!!
ノキオ
ノキオ
そうだ、抜け駆け禁止ぃ!!
シャー田一 ホー助
シャー田一 ホー助
これは事件のニオイがしますね
名作くん?(^≡^)
しかし今回は(怖い笑顔を浮かべた)シャー田一も混ざっている。
あなた
??
白ずきん
白ずきん
ダメ男ね
問い詰められ、顔を染めながらあたふたする名作に、白ずきんはズバッと効果音の付いている台詞を放つ。
勿論あなたはなんのこっちゃ分かるはずがない。
なんの話かは、分からないが、名作に簪を貰い嬉しかったのは事実。
頭に着けている簪に手を当て、ふっと微笑む。
本来ならこの笑みは場を和ませる特効薬なのだか、今回はノキオ達の言い争いを激化させる火薬にすぎない。
言い争いの理由も、名作“達”の思考がどう変化したかも、あなたは知らない。

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