私はそれから考えた。
そのために少しの休暇をとることにした。
別に高校だから休んでもそんなに言われないと思っていたし
自分の身体的にも疲れていたから。
毎日のようにポストに届く、クラスメイトからの手紙やクラスだより。
それと、てひょんからの手紙も。
どうやら、毎日私の家に届けてくれているのは てひょんのようだ。
手紙には毎日
「 たくさん悩んで、いい答えを 」
その文末で終わるのが定番だった。
そして、ある日の手紙では
「 今日は雪がすごく綺麗な色をしていたよ 」
なんて書いてあって 写真も入ってた。
こうして、毎日募る てひょん からの手紙は溜まっていった。
じみん からは相変わらず何も無かった。
けれど、毎日ポストの手紙をとる時いつも じみな の付けてる香水の香りが微かにしていた。
なぜだろう。
なんだか今日は夜食が食べたい気分だった。
玄関のドアを開けると
🐥「…………」
『じみな………?』
🐥「あ………」
🐥「久しぶりだね……笑笑」
君はまた 私が見ない間に
少しだけ変わっていた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。