第2話

#1
699
2018/10/26 15:24
朝7時。


これより前の時間からお仕事がある日以外はこの時間に起きるのが日課。



日課...。






あなた)起きろ〜!!!



大声で叫ぶ私。



翔)ん、、?


智)あなた、うるさい、、




あなた)うるさいじゃなーい!!






バッ


バッ


バッ


バッ


バッ




兄達の布団を次々に剥ぐ私。
観念したのか、ゆっくり、亀より遅〜く起きてきた。



さとにい

しょうにい

まさにい

かずにい

じゅんにい




言っとくけど、この人たち、私の「お兄ちゃん」だからね?「弟」じゃないんだから!





両親を早くに亡くしてから、しばらくは親戚の家で別々に預けられて育った私たち。


みんな成人して独り立ちして、、にいに達の収入でこの家を買った。
なんとなんと、にいに達は高校生のうちからアイドル活動をしていて、スーパー国民的アイドル5人組。



私が知らないうちに5人だけ会ってたってのが不満だけど、、




まあ、そんなこんなで兄弟6人暮らしている。
でも、にいに達は本当にだらしない。


私がいないとなんっにも出来ない。



私が育った親戚の家は「女の子だから」という理由で家事を全部教えこまれた。

料理・洗濯・掃除...


覚えるのは苦じゃなかったし、何より根気強く教えてくれた。
...本当にありがとう、おばさん。


教えてくれなかったら、今頃私たちどうしてたんだろ、、(泣)






そんなことを思ってる暇もなく、すぐに朝ごはんをテーブルに並べる。




翔)美味そ〜

智)あれ、いつもと違う...?



鼻をヒクヒクさせるさとにい。←犬か!



ふっふっふっ、気づいてしまったか(ドヤ)







あなた)コホン、えー、今日は、出汁からお味噌汁を作ってみました〜!


・・・

あれ、?





私が言っている間に、いつの間にか5人ともご飯を食べていた。



もう、、ちょっとぐらい興味持ってくれたっていーじゃんかよーー、、




和)ん、味噌汁うまっ

潤)うん、美味しい。ありがとね、あなた。







全くもう、、


聞いてないふりして聞いてるんだから、、。(笑)

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