母ちゃん今日仕事でいないからマイキー達と遊ぼうと思って外に出たけど、
ん?
誰か公園にいる
こんな寒い日に遊ぶとかバカだな
そいつは裸足で体育座りをしていた
そいつは俺に気づいたのか視線を逸らした
俺は気になってそいつの方に向かった
すると、ビクビクしながらこちらを見た
俺はそいつの目を見てビックリした
何故なら、そいつの目は血のように真っ赤な瞳だったからだ
よく分からないが心配になった
こんな寒い日に薄着で裸足…
「風邪をひいてしまう」そう思った
だから俺はそいつを家に連れて帰った
家に着くまでこの女は一言も喋らなかった
家に帰ると母ちゃんがいた
昔着てた服だけど、
大丈夫かな
俺は少しデカイであろうパーカーを持っていった
ガチャ
色々と話してくれた
家族に捨てられたことも家がないことも頼れる人がいないことも…全部話してくれた
だが名前だけ言わない
何回も聞いたが
これしか言わない
だけど名前がないとあれだからって
母ちゃんが
って言われた
俺がつけていいのか知らねぇけど、こいつもそれでいいとつけてくれと…
言うから仕方なくつけることにした
ゴツン
ペヤ子いいと思ったのに…
そいつは泣き疲れて寝た
ここから始まる不思議な女の子とのお話…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。