あなたside
家の片付けを終えてから事務所に向かった。
集合時間はとっくに過ぎているからきっと皆事務所の中に居るのだろう。
今日 私が韓国に帰ってくることを知ってるのはパンPDニムと今までのマネージャー2人だけ
つまり、メンバーにはサプライズで会おうって言う計画を立てている。
事務所に入って、パンPDニムがいる部屋の前に立つ。
中から皆とパンPDニムが話している声がうっすらと聞こえる。
この中にみんなが居る。
そう思うと、嬉しくて口元が緩むのがわかる気がする。
ドアをノックして部屋に入る。
私の声が聞こえてみんなが一斉に振り返った。
久しぶりに見た彼らはとっても驚いた顔をしてこちらを見ている。
ナイスリアクションしているジミン오빠
そう思い一人一人の顔を見る。
最後に向けた人は私が1番愛してやまない人
目の前まで行くと2年前と変わらない私の大好きな目を私に向けてくれた。
こんなこと2年前の自分なら恥ずかしさが勝って言わなかっただろう。
でも、会えなかった寂しさからなのかユンギ오빠を見て自分の気持ちを止めることなんて出来なかった。
思ってることがスラスラ出てくる。
私が笑えば、ユンギ오빠は同じように笑い返してくれる。
その照れくさそうに笑う顔が何よりも好きなんです。
その低い独特の声で私の名前を呼ぶのも
2年前から私より少し低いその身長も
大きくてゴツゴツした男性らしい手で頭や頬をなでられるのも
全部が2年前と変わらない…
ずっと、会いたかった私の愛おしい人
to be continued…。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!