いてててて頭を抑えながら辺りを見回すと今日のうちに出会った5人が私の顔を覗き込んでいた
「え?え?!えぇぇぇ」
思わず後退りをしてしまった
手にはまだコンちゃんが抱き抱えられていたコンちゃんも寝ているようだった
「おーっやっと起きたな頭大丈夫か?」
「あっはい、何とか大丈夫です」
「びっくりしたもんなー急に女の子が倒れてるんだもん」
「朴なんかどうしようどうしようってパニックになってたもんな」
「うるさいですよ!アキラ先輩だって救急車呼ぶ?とか言ってたじゃないですか!!」
アキラ?あーーーーっ!赤髪のアキラだ!
「赤髪のアキラ、、、」
「あーーっ!ぶつかった子だ!あん時はゴメンな!いやー泉が追っかけてきたからさー逃げるのに必死だったんだわ」
「そのせいで私鬼の修行「奏」につかまったんですよ?!反省文5枚書かされたんですよ!」
泣き半分で訴えると
「あなた達が遅刻するのが悪いんでしょう?」
「まあまあ奏君お菓子でもたべて落ち着こーよー」
このわちゃわちゃを見ていると自然と笑顔になった
続きは次回
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!