階段を駆け上がり、ようやく教室に入れる!!!!
と思った瞬間
「わっ!あぶねっ、ぶつかるーー」
どこかで無邪気な声が聞こえてきた
横を見るとこちらに全速力で向かってくる赤髪で頬に絆創膏を付けた男子生徒が走ってくるではないか!!
避けようと思ったが遅かった、ドンという衝撃が私の中を駆け巡った
「きゃっ、いてててて、、、」
「うわっ!大丈夫か?ごめん!ぶつかっちまった」
「あっ私は大丈夫です、君は大丈夫?」
赤髪はコクっとうなづいて
「ごめん、俺急いでるから後で謝る!」
と言ってどこかへ行ってしまった
「あぁ逃げられましたか、、、まぁ同じクラスなのでいいですけど」
後ろを向くとさっき逃げた白髪の風紀委員がいるじゃないかぁ?!
「ふぇ?」
驚きでばかみたいな声を出してしまった
「あれ?さっきの遅刻者じゃないですか?ちょうどいいところにいましたねアキラも少しは役に立つようですね」
不敵な笑みを浮かべ私の鞄を手に取り
「では行きましょうか」
「ど、どこに行くんですか?」
「決まってるじゃないですか、生徒指導室ですよ」
鞄を取られたのでどうすることも出来ず、素直に生徒指導室に行った
そこで私は5枚という長さの反省文を書かされ、赤髪のアキラという奴を憎んだ
やっと反省文を書くもの終わった頃にはもう昼休みになっていた
昼を食べてないので屋上で食べることにした
ガチャり、開けたそこには!
続きは次回
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!