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ただただ無言が続く。
話し合わなきゃって思うけど、何から話せばいいのか……
重い空気が流れるここには、他にお客さんもいない。
マスターが居るけど、マスターは聞いたとしても口が堅い人だからきっと大丈夫だろう。
どちらも口を開かないでただ、自分の頼んだ飲み物を見ている。
突然ユンギ형が声をかけた。
え、、
형って意外と鈍感なんだな、、
思ってること口に出してたみたい
知り合う前って言葉を少しだけ強めに言った。
明らかに少しだけ落ち込んでいるような表情をする형
言い過ぎかもしれないし、いつもなら형達が嫌がることを俺は絶対にしない。
だけど、今回ばかりは、、
あなたのことだけはいくら형だとしても譲りたくない…
どんなに最近だとしても、ユンギ형は本気であなたの事が好きなんだろう。
女の人に全く興味がなかったユンギ형が初めて自分から話しかけに行って、
俺らにも滅多に見せない笑顔を向けて、、
それだけでどれだけ好きなのか分かる
それは、あなたも、、、、
バスケだって、
勉強だって、、
何においても、、ヒョンは僕よりも完璧で、、
そつなくこなす
そう、譲れない
初めてなんだ、こんなに好きになったの
いくら望みがなくたって、
あなたが振り向く確率がどんなに低いって分かってても
諦める気なんて持てないんだ。
諦める?
ユンギ형は何も心配することなんて無いんですよ、、
あなたを見たら嫌でもわかる。
あなたは、ユンギ형しか見てないから、、
傷つけた??
何をしたんだ??
もしかして、今日あなたが元気がなかったのって、、
無意識のうちにユンギ형の方に向かって胸ぐらを掴んだ。
ありえない、、
どうしようもないぐらいの怒りが込み上げて顔に血が上る。
何もせず、ただ下を向くユンギ형
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to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。