第32話

272
2020/07/26 13:07
あなた

ユ、ユンギさんは最近元気でしたか?
あまり会えなかったので、、





あれから何も言わないままただ無言で電車に揺られていた。







気まずい沈黙を割くように言った。
ユンギ
あぁ、まぁ元気だったよ。
そっちは?
あなた

私も変わらずでした。





……










また流れる沈黙_______.





今の私たちは周りから見たらどう見えるだろうか、、

ふとユンギさんの方を見る



少し長めな前髪からはタレ目だけどキリッとしている目が窓の方を見ている。





かっこいい、、









他校の生徒から色々な誘いを受けるのもうなずけるぐらいユンギさんが纏っている雰囲気はとてもかっこよくて落ち着いて見える。





どれくらいだろうか





さほど長くはないだろうがユンギさんに見とれていたらユンギさんと目が合った。


ユンギ
俺の顔に何かついてるか?
あなた

あ、いえ!何もついてないです!




咄嗟にユンギさんから目を離し私もドアの窓を見る。






次の駅で私は降りなくちゃいけない。







あと3分ぐらいだろうか、、






残りの時間はただ2人とも黙ったままで終わると思っていた。


ユンギ
次だよな?降りる駅、、
あなた

あ、はい、、




急に聞いてきて驚いてユンギさんの方に目を向ける。
ユンギ
、、




ユンギさんは少し目を伏せたまま無言だった。





『次は○○駅〜○○駅〜』

流れるアナウンスを合図にユンギさんがこっちを見た。
その後何が起こったのか、、






それが分かるのに時間はかからなかった。
ユンギ
悪い、、







小さく聞こえた声に反応する間もなく目に入ったのはユンギさんの顔




少し触れるだけで直ぐに電車が止まっったと同時にその唇は離れた。




驚きと動揺で離れた瞬間に私は走って電車をおりた。






あれは、キス??







なんで、、





ホームに向かってただひたすら走って改札を抜ける。






走っている中でなぜか涙が出てくる



流れる涙は止まることを知らず、家に着いてからもずっと流れ続けた。




親の声にも反応せず自分の部屋に戻りベットの上に寝転がる。






まだ唇には残っているあの感覚がとても現実的で、、






本当は嫌なはずなのに、、



嫌じゃない、、むしろ嬉しいと思ってしまった。


あなた

ど、どうしよう、、







それからプツリと意識はどこかに飛んでいって








私は眠りについた。





そこから起きたのは、ちょうど日が昇り始めた頃だった。







to be continued…。

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