第70話

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2021/03/05 02:00
ユンギside
ユンギ
好きだ……








言ってはいけない言葉を言った。





これ以上は後戻り出来ない
あなた
ユンギさん…





動揺してるだろうな……
あなた
私たち…どこで間違えたんでしょうね……









少し悲しそうな目で笑うあなた








きっと……俺があの時理性を保たずに欲望のままあなたにキスした日








あの日からきっと何かが変わってしまった。





いや、もっと前



あなたと出会った日から………
あなた
私も好きです……
ユンギ
え…
あなた
ユンギさんのこと…好き"でした"。




"でした"か………
あなた
初めて会った瞬間から…ずっと好きだった。
あなた
でも…私、恋をするのが怖くて自分の気持ちに嘘をついて、ユンギさんをたくさん傷つけた。














あなた
キスされた時も、驚いたし怖かったけど…内心嬉しかった…
あなた
でも…なかなか会えなくて…私の中で色々ぐちゃぐちゃになって…




そう言うあなたの目から一筋の涙が流れた。


あなた
ごめんなさい…私が…私がもっとちゃんと気持ち伝えていたら……
あなた
ユンギさんを傷つけずにすんだのに……







どれだけ…自分のことを責めたんだろう






俺が好きだと言った日






本当は、頷きたかったはずなのに……





きっと昔何かあったんだろうな……





その話をあなたは言おうとしてくれた。





好きだと言おうとしてくれていた……
なのに……俺は勘違いして話を聞かなかったんだ……









悪いのは…俺だ。
ユンギ
ごめん…話ちゃんと聞けばよかった…
あなた
違います!私がもっと素直になれば……
ユンギ
俺たち…どっちも素直じゃないんだ……
 


もう手遅れだ……






あなたは、ジョングクの彼女になった。




俺には婚約者ができた。






この恋は、きっと叶わないし……
抱いたらいけない気持ちだ。







なら、最後だけ……










ユンギ
抱きしめてもいいか…
これで終わりにするから……



自分でも情けないほど弱々しい声……



普通こんな時……何も聞かずに抱きしめるもんなのに……




聞いてしまうのは、あなたに拒絶させるのが怖いと思っているから



情けねぇな……
あなた
はい…





良かった……




恐る恐るあなたの肩に腕を回す。








ごめん……
ジョングク





きっとどこかで見てるかもしれない。





でも…これで終わりにするから……
 





もうこの気持ちは諦める。







ユンギ
あなた……幸せになれよ?
あなた
はい…ユンギさんも……あっちでも頑張ってください!






最後に笑ったあなたの顔は、初めて会った時と何も変わらない











眩しいほどに輝いて、








この世のものとは思えないほど美しいものだった。












“널 좋아하게 되어서 다행이야...”













to be continued…。

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