ユンギside
言ってはいけない言葉を言った。
これ以上は後戻り出来ない
動揺してるだろうな……
少し悲しそうな目で笑うあなた
きっと……俺があの時理性を保たずに欲望のままあなたにキスした日
あの日からきっと何かが変わってしまった。
いや、もっと前
あなたと出会った日から………
"でした"か………
.
そう言うあなたの目から一筋の涙が流れた。
どれだけ…自分のことを責めたんだろう
俺が好きだと言った日
本当は、頷きたかったはずなのに……
きっと昔何かあったんだろうな……
その話をあなたは言おうとしてくれた。
好きだと言おうとしてくれていた……
なのに……俺は勘違いして話を聞かなかったんだ……
悪いのは…俺だ。
もう手遅れだ……
あなたは、ジョングクの彼女になった。
俺には婚約者ができた。
この恋は、きっと叶わないし……
抱いたらいけない気持ちだ。
なら、最後だけ……
自分でも情けないほど弱々しい声……
普通こんな時……何も聞かずに抱きしめるもんなのに……
聞いてしまうのは、あなたに拒絶させるのが怖いと思っているから
情けねぇな……
良かった……
恐る恐るあなたの肩に腕を回す。
ごめん……
ジョングク
きっとどこかで見てるかもしれない。
でも…これで終わりにするから……
もうこの気持ちは諦める。
最後に笑ったあなたの顔は、初めて会った時と何も変わらない
眩しいほどに輝いて、
この世のものとは思えないほど美しいものだった。
“널 좋아하게 되어서 다행이야...”
to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。