第55話

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2021/01/14 07:01
ユンギside
女子生徒
あの!ユンギ先輩!!
好きです、付き合ってください!!






高校に入ってから何十回目の告白をされた。
ユンギ
ごめん、
女子生徒
…どうしてですか!?

しかも、相手は隣の女子校で一番の美人らしい。



前にテヒョンがこの目の前の女が可愛いと言っていたのを聞いた気がする。
ユンギ
今は、誰とも付き合う気がないんだ。
女子生徒
今は、ってことは今後は付き合う気があるってことですよね!?
ユンギ
え、
女子生徒
なら、私を彼女候補にしてくれませんか??
私いつまでも待ちますから!!
ユンギ
いや…えっと……
予想もしてなかった答えに戸惑う。
ユンギ
ごめん…今後も多分作る気はないよ…


それもこれも全部、




俺が悪いから……



あの日……
あなたに無理やりキスして、更にはジョングクにまで宣戦布告されて、






あなたが俺の事を好きだと言われたって、
そんなの信用出来ないし、


あの時俺はあなたに酷いことをした。



あんな辛そうな顔もう見たくない。



わがままだろうけど俺はあなたには笑っていてもらいたい。




あなたが笑っているなら自分が隣でなくたっていい
誰かがあなたを幸せにしてくれる。
きっとジョングクとか、




あれから数ヶ月も経ったんだ。




あなたの心は変わってもう俺の事を見てくれないだろう。





カトッ📱
ユンギ
?…ごめん
カトク「ユンギ 話があるから少し家に寄りなさい。」
父から連絡が来るなんて珍しい
話?
話って一体何があるんだ?








父さん達には今日ジン형の大学合格の祝いのためにご飯を食べると言ってある





だからそれに行く前に寄れってことか?
女子生徒
あの……
ユンギ
!?…あぁ、ごめん…


すっかり忘れてた…


まだ、告白されてる途中だった…
ちゃんと断らないとな…
ユンギ
こんな俺の事好きになってくれたのは嬉しいけど、本当に今もたぶん今後も当分彼女はいらないんだ。
女子生徒
私、いくらでも待てます!
ユンギ
ううん…君はいい子だから俺みたいな最低なヤツよりもっと良い奴がいるよ。
女子生徒
ユンギ先輩は、最低な人なんかじゃありませんよ!!
ユンギ
君が思っているより最低だよ…。
女子生徒
ユンギ
ごめん…俺これから用事があるんだ。
もう行くな…ありがとう、好きになってくれて……




普通だったら、恥ずかしすぎて言えないような言葉を言った。


通り過ぎる時に見えた彼女の泣き顔を見て少し罪悪感があるけれど、




俺は、その場を後にして家に向かった。










to be continued…。

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