第58話

212
2021/01/20 11:14
ユンギside





あなたの働いているカフェに着いた。




中ではもう始まっているのか笑い声が少し聞こえてくる。




中に入ろうとするとその声は急に静かになる。


何かあったのか?




ゆっくりとドアを開けて中に入る。
ホソク
あなたちゃん!誤解だよ!
ユンギは告白される側だから!
俺?
あなた

あ、良かった…(ボソッ




小さくと呟いたあなただけどその声はよく聞こえた。
ユンギ
それ、本気で思ってんの?





俺がそう言うとあなたはゆっくりと俺の方を見る。




何ヶ月ぶりだろう…







髪も伸びで、少し化粧もしてるのか?



すごく綺麗になってる





でも、なんだよ……



良かったって………
ユンギ
俺が告白されれば、他のやつに目を向けてあなたのこと諦めると思ったか?
あなた

ユンギ…さん……






弱々しい声を出さないでくれ……





その声でさえ俺にとってはたまらなく愛おしいと思ってしまうから……
ユンギ
あなたは、俺から好かれるのが迷惑なのかよ…
あなた

違ッ……





否定しようとしてくれた。
でも、俺にはその方が都合がいいんだ。


迷惑だって言ってくれよ……







そうすれば、少しは諦めがつくからさ……
ユンギ
いいよ…それで、もうそう言う気持ちお前には向けないから。



言ってしまった。







もう、戻れない







これでいいんだ……


これで………
ユンギ
俺…帰ります。
ジン형…大学合格おめでとうございます。







悲しそうな、苦しそうな顔をしているあなたを見ているのが辛くて……






結局俺はその場から逃げた。







カフェのドアが閉まる音を聞いた瞬間に、






俺の初恋は終わったんだ…………













to be continued…。

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