ユンギside
あなたの働いているカフェに着いた。
中ではもう始まっているのか笑い声が少し聞こえてくる。
中に入ろうとするとその声は急に静かになる。
何かあったのか?
ゆっくりとドアを開けて中に入る。
俺?
小さくと呟いたあなただけどその声はよく聞こえた。
俺がそう言うとあなたはゆっくりと俺の方を見る。
何ヶ月ぶりだろう…
髪も伸びで、少し化粧もしてるのか?
すごく綺麗になってる
でも、なんだよ……
良かったって………
弱々しい声を出さないでくれ……
その声でさえ俺にとってはたまらなく愛おしいと思ってしまうから……
否定しようとしてくれた。
でも、俺にはその方が都合がいいんだ。
迷惑だって言ってくれよ……
そうすれば、少しは諦めがつくからさ……
言ってしまった。
もう、戻れない
これでいいんだ……
これで………
悲しそうな、苦しそうな顔をしているあなたを見ているのが辛くて……
結局俺はその場から逃げた。
カフェのドアが閉まる音を聞いた瞬間に、
俺の初恋は終わったんだ…………
to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。