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あの日(ジンさんと話した日)から何週間、何ヶ月と過ぎ秋の涼しさも越え今では冬の気配までもしてきた頃
この数ヶ月の間に何度かジンさん達とも会う機会はあったが、ユンギさんとは全く話さなかった。
私の方からじゃなくて、ユンギさんの方が私を避けているように感じる。
逆にジョングクは今まで以上に私との距離を詰めてくる日々
毎日毎日『あなた好き!』とかを2人になると言ってくる
ジョングクってこんなキャラだったけ??と最初は困惑したが、
ここ数ヶ月ずっと続いてもう慣れてしまった。
でも、慣れたけど………
明らかに変わったジョングクの私への接し方に納得いかない人達がいた。
ジョングクのことを好きな人達だ。
弄んでないんだけど…
脅してもないんだけど………
そもそも解放してって……私がいつジョングクのこと縛り付けた?
あっちから来るのになんで私に怒りの矢を向けるんだ?
本当にめんどくさい……
そう言うと顔を真っ赤になっていく。
手を振りあげて今にも飛びかかってくるそれが何故か今の私には冷静に判断できた。
今からバイトこのまま顔を無条件に殴られれば休まざるを負えないだろう
それだけは何とか阻止したい。
大変だけどやりがいのあるバイトだから絶対に行きたい。
今にも降り掛かってくる拳を自分の手の平で抑える。
自分でも女っ気のない言葉だと思った。
冷たい目をしていたのだろう、私の目を見て怯えた表情を浮かばせながらその女は逃げていった。
校舎裏に呼び出された今の一部始終を影から見ていた人物がようやく出てきた。
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そう言って笑わせようとしてくるジョングク
正直、あの時打たれると思った時怖かった。
痛いのは好きじゃない…
誰も好きな人なんて居ないでしょ?
怖くて手を出すのも実は少し躊躇した。
でも、出さなきゃ怪我するし、
結果的に殴られずに済んだけど今は少しだけ安心から手が震えてる。
それをわかってたんだろうね…ジョングクは………
だからそうやって明るく振舞ってるんでしょ?
何故か私のカバンも持ってきてくれていたジョングク
そのカバンを持って2人で校門をくぐる。
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to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。