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第1話

君との再会
君にだけは会いたく無かった

だってきっと戻ってきてしまうから

あの頃の胸の痛みが

あれは、小学校の頃・・・。
席が隣で友達になった幸坂 歩夢(コウサカ アユム)くん。歩夢と私あなたはお互い名前で呼びあった。恋とか分からなかったあの頃、私たちは、いや、少なくとも私にとっては大切で大好きな友達だった・・・。
そして歩夢は

       突然姿を消した。

後に「転校した」と聞いたときはひどく悲しかった。話足りないことが沢山あったのを思い出した。そのときはただただ涙が流れるだけだった。
桜咲く4月のある日・・・。
道の開けた通学路。光が眩しく道を、そして私を照らす。
「あなた。」
「え?」
誰かが私を呼ぶ声がした。
「あなた。」
その声は聞き覚えがあった。
「あゆ・・・む?歩夢!」
「あなた。」
その声がはっきり聞こえた。
「あなた。久しぶり。」
声が低くなった。背が伸びた。歩夢が。歩夢が!
「あ・・あ、あゆ・・歩夢!」
「何泣いてるんだよ。」
私は涙が止まらず、どうしても止まらなくて。ふと頭にふわりと大きな手のひらがのった。その手は暖かく、下を向いた私の足元には桜が溢れていた・・・。