煙が舞い、2人は咳き込みながら辺りに注意を配った。
バッ
すると、目の前にナイフの男が飛び出した。
アーサーが剣で受け止め、その隙にアーサーの背中を飛び越えて森羅が蹴りを入れる。
タッタッタッ
距離を取る白装束の2人。
アーサーに声をかけた森羅は顔をしかめた。
言い合いを始めそうになったところで、2人は1度息を着いて白装束を見据えた。
森羅とアーサーの目が暗闇に光った。
そのころ、空緒桜は纏に乗って上から町を見下ろしていた。
空緒桜は辺りを見回した。
空緒桜はその考えに至って目を細める。
ボッ
ドンッ
すると、近くから爆発音が聞こえた。
空緒桜が目を向けると、そこには砂埃が舞っていた。
ドカッ
ガッ
空緒桜が目を凝らして見た時、不意に見知った顔が見えた。
空緒桜は見つけたと同時に笑みを浮かべた。
ボッ
空緒桜はそう呟くと、纏の火力を上げて目的の場所まで飛んでいった。
→𝑁𝐸𝑋𝑇
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!