第132話

《49》裏の顔
1,097
2023/04/21 10:29
隊員
お嬢ちゃん。
話し終わったのか、1人の隊員が空緒桜に合わせてしゃがみ込んだ。
隊員
俺たち第7特殊消防隊っていう隊で、火消しをしてるんだー。
隊員
あの家はお嬢ちゃんの家?
如月空緒桜
如月空緒桜
…うん。
隊員
…ふぅん。
空緒桜が頷くと、その隊員は品定めをするように空緒桜をジロジロと見た。
如月空緒桜
如月空緒桜
(…なんだろう)
気持ちが悪くて上着を抱きしめる。しばらくして、隊員は立ち上がった。
隊員
じゃあ、ちょっと待っててねー。
如月空緒桜
如月空緒桜
…え……
隊員はそう言い、他の隊員の元へ向かった。
如月空緒桜
如月空緒桜
(…助けて、くれるのかな…)
空緒桜は、少しホッとしたように隊員の背中を見つめていた。
隊員
〜〜〜〜
隊員
────
隊員
………
一方、隊員は他の隊員と少し話しをすると、一緒にどこかへ行ってしまった。


シーン…



辺りは静まり返り、家の燃える激しい音だけが響く。
如月空緒桜
如月空緒桜
(…あれ)
隊員はほとんどいなくなり、空緒桜は置いてけぼり状態だった。
如月空緒桜
如月空緒桜
(待って…助けてくれるんだよね…?)
違和感を覚えた空緒桜は急いで隊員たちの後を追った。
隊員
……〜〜
隊員
……───
如月空緒桜
如月空緒桜
そして、建物の影から隊員たちの声が聞こえた。
如月空緒桜
如月空緒桜
(良かった…帰ったわけじゃない…)
空緒桜は落ち着きを取り戻してゆっくりと近寄る。
隊員
…ないない!あれはないわぁー!
如月空緒桜
如月空緒桜
近づくに連れてクリアになる内容。







隊員
あんなボロ雑巾みてぇなガキのいる家?助ける価値あんのかよww
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