第17話

①𝙵𝙾𝚄𝚁『手伝い』
4,667
2023/04/19 15:13

タッタッタッ

如月空緒桜
如月空緒桜
新門紅丸
新門紅丸
紅丸と空緒桜が町中を歩いていると、木材を持って歩く森羅とすれ違った。
新門紅丸
新門紅丸
あ?
如月空緒桜
如月空緒桜
今の…
2人は足を止めると振り返った。
新門紅丸
新門紅丸
おい、
森羅
森羅
第8にもやらせてください。俺の能力なら、運搬も高所作業も平気ですから。

ボッ

森羅は笑顔で言うと、足から炎を出して飛んで行った。
如月空緒桜
如月空緒桜
空緒桜はぼんやりとその姿を見つめると、辺りを見回した。
桜備
桜備
こっちの瓦礫も退かしときますね。
トビ
トビ
(グッ
たくさんの瓦礫を抱える桜備に、トビは親指を立てる。
アーサー
アーサー
溶接なら任せてくれ。

ジジジジシジ

トビ
トビ
お、やるなぁ!
トビ
トビ
おお!
アーサーはミニエクスカリバーを手に器用に溶接する。
火縄
火縄
…(スッ

ドドドドドッ

トビたち
おおおっ!!
火縄はメガネを上げると、資材に釘を打ち込む。その速さにトビたちからは歓声が上がる。
トビ
トビ
こいつァ…重くて動かせねぇなぁ。

ガシッ

茉希
茉希
…ふんっ

ズズズズ

茉希
茉希
ううぅぅうう…うらぁぁああ!
トビたち
おおおおおっ!!
茉希は、目の前の大きな瓦礫を勢いよく持ち上げる。

パラ…

環
うにゃぁぁああっ!
トビたち
うおおおおっ!!
一方で、何もないところで何故か服がはだける環。トビたちはどことなく嬉しそうに声を上げた。
空を見上げれば、相変わらず森羅が働いている。
如月空緒桜
如月空緒桜
…第8って…どういうところなんでしょうか…
新門紅丸
新門紅丸
思わず空緒桜が小さく呟くと、紅丸は答えずに家の方へ足を向けた。
如月空緒桜
如月空緒桜
(他の消防隊とは違うような…不思議な人たち)
空緒桜は遅れて紅丸の後ろへついて歩いた。
→𝑁𝐸𝑋𝑇

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