第10話

𝚂𝙴𝚅𝙴𝙽『浅草』
5,579
2023/04/19 14:42
🌌夜空🌌
🌌夜空🌌
ー注意ー
話の繋げ方がおかしいです🙇‍♀️
大隊長会議の帰りから始まる設定です。




↓↓↓本編↓↓↓
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ー浅草ー
焜炉
焜炉
じゃあ、先に行ってますんで。
新門紅丸
新門紅丸
ああ。
浅草に着くと、焜炉は振り返ってそう言った。
焜炉
焜炉
アオ、また後でな。
如月空緒桜
如月空緒桜
はい。
焜炉は空緒桜の頭を撫でると、先に町の中へと歩いていった。
如月空緒桜
如月空緒桜
若はどうしますか?
新門紅丸
新門紅丸
俺はいい。
如月空緒桜
如月空緒桜
そうですか…ではお供します。
新門紅丸
新門紅丸
…勝手にしろ。
空緒桜は紅丸の横に並んで町へと入っていった。
町人
町人
よォ、紅ちゃーん。おっ!空緒ちゃんも!
町人
町人
こんにちは。若旦那に空緒ちゃん。
如月空緒桜
如月空緒桜
こんにちは。
相変わらずの浅草に、空緒桜は笑みをこぼす。
お婆さん
お婆さん
紅丸ちゃん、空緒ちゃん。
ふと後ろから声がした。振り返ると、近所のお婆さんが笑顔で立っていた。
如月空緒桜
如月空緒桜
あ…こんにちは。
お婆さん
お婆さん
空緒ちゃんは元気そうだねぇ。
お婆さんは笑いかけると、持っていた大きな風呂敷を差し出した。
お婆さん
お婆さん
大福作ったから、持っていきなさい。
如月空緒桜
如月空緒桜
わ…こんなに…
空緒桜は風呂敷の大きさに目を丸くした。
新門紅丸
新門紅丸
ああ?甘いものはいらねぇっていつも言ってんだろババア。
如月空緒桜
如月空緒桜
若、甘いもの苦手ですものね…
顔をしかめた紅丸に空緒桜は苦笑いをし、お婆さんに向き合った。
如月空緒桜
如月空緒桜
お婆様、ありがとうございます。なんだかんだ言って食べてくださるので。
新門紅丸
新門紅丸
おい、何言ってる。
如月空緒桜
如月空緒桜
頂きますね。
空緒桜は紅丸を無視して風呂敷に手を伸ばした。
新門紅丸
新門紅丸
…チッ

パッ

如月空緒桜
如月空緒桜
あ…
そして受け取ろうとしたとき、紅丸がそれを奪った。目をぱちぱちとさせる空緒桜に「行くぞ」と声をかける。
如月空緒桜
如月空緒桜
もう、若…
空緒桜は息を着くと、申し訳なさそうにお婆さんに頭を下げた。
如月空緒桜
如月空緒桜
すみません、お婆様…
お婆さん
お婆さん
いいんだよ。それより、また遊びに来てくれるかい?
如月空緒桜
如月空緒桜
!ええ、もちろん。お時間頂ければいつでも伺います。
空緒桜はペコッと会釈をすると、遠くなった紅丸の背中を追いかけた。
如月空緒桜
如月空緒桜
素直に感謝の言葉を述べてはどうですか?
新門紅丸
新門紅丸
るせぇ…帰って食うんだろ。
如月空緒桜
如月空緒桜
食べるおつもりだったんですか?
新門紅丸
新門紅丸
なんで俺なんだよ。お前が食うんだろ。
如月空緒桜
如月空緒桜
そりゃあ…甘いものは好きですが…
そう言いながら、空緒桜は紅丸の持つ風呂敷に目を向けた。
如月空緒桜
如月空緒桜
あ…すみません。何故私が若に荷物持ちを…
新門紅丸
新門紅丸
あ?これくらい大丈夫だ。
如月空緒桜
如月空緒桜
いえ、私がお持ちします。
新門紅丸
新門紅丸
いい。
如月空緒桜
如月空緒桜
まだ何か言おうとしたが、空緒桜は諦めて口を噤んだ。
如月空緒桜
如月空緒桜
…ありがとうございます。
新門紅丸
新門紅丸
紅丸は何も言わずに風呂敷を持ち直した。
新門紅丸
新門紅丸
(…作りすぎだ)
                                                                          →𝐍𝐄𝐗𝐓

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