第7話

𝙵𝙸𝚅𝙴『大隊長会議』
5,952
2023/04/19 14:35
ラフルス
ラフルス
東京軍将軍や消防庁長官とも話をしました。この国を脅かす者たちが暗躍しているようですね。
ラフルスが話し始めた。その場の大隊長たちは静かに聞く。
ラフルス
ラフルス
彼らの行いは、太陽神の加護を汚す行為です。
如月空緒桜
如月空緒桜
(太陽神…)
空緒桜は”太陽神”という言葉に心底呆れた。
新門紅丸
新門紅丸
何が”太陽神”だ。くだらねぇ。
それは紅丸と同じで、天井を仰いで呟いた。
グスタフ
グスタフ
紅丸新門!
すると、第2の大隊長・グスタフ本田が立ち上がった。
グスタフ
グスタフ
貴様、無礼が過ぎるぞ!このグスタフ本田の制裁を浴びる前に、皇王へ詫びたまえ!
新門紅丸
新門紅丸
うっせぇ本田グスタフ。俺の名前は新門紅丸だ。
黄
原国式の呼び名…
Dr.ジョヴァンニ
Dr.ジョヴァンニ
原国主義者か…
2人の言い合いに、周りは囁き始めた。
如月空緒桜
如月空緒桜
それを黙って見ていた空緒桜は、徐にスッと足を上げた。

ダンッ

みんな
!!
そして、前の席を思い切り蹴った。目を丸くする大隊長たちに、空緒桜は冷ややかな目を向けた。
如月空緒桜
如月空緒桜
私たち第7は元々、自警団の方々で構成されております。皇国と太陽神に忠誠を誓った覚えはございません。何も可笑しいことなどないと思われますが?
それだけ言い、静かに足を下ろした。
新門紅丸
新門紅丸
…第7は好きにやらせてもらうぜ。
紅丸は立ち上がると、扉に向かって歩き始めた。空緒桜と焜炉もそれに続く。
グスタフ
グスタフ
待たぬか!話はまだ終わっていないぞ!
ラフルス
ラフルス
よしなさい!
グスタフとラフルスの声を背に、3人は出ていった。
                                                                          →𝐍𝐄𝐗𝐓

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