第61話

☁️ 𓈒𓂂𓏸
1,668
2021/12/08 13:39
【番外編2】


あなたちゃん風邪をひく





あなた「ハックシュンッ!」


尾崎「大丈夫かえ?」


あなた「はい…最近寒くて…」


尾崎「時には休むことも大切じゃ」


あなた「ありがとうございます。でも大丈夫です」


朝から頭痛に悩まされている。


仕事に支障をきたすことも多々ある


あなた「う〜」


中原「大丈夫か?」


あなた「うん」


中原「ほんとか?」


あなた「……うん」


嘘。でも心配させたくない。


聞くところによると中也は大切な任務があると


結構重要らしい


中原「……」


あなた「ほんとに大丈夫だから」


中原「……嘘つ_____」


あなた「大丈夫だからっ!」


言った後に気付いた。彼もびっくりして
目を丸くしている。



あなた「あ…ごめ…」


中原「あなた」


あなた「っ……」


心配させたくなくて、下を向いて走った

手を掴んで止めようとするが、その手を振りほどいて

自室へ駆け込んだ。


バタンッ


あなた「ハァ……ハァ」


あなた「っ……」


とてつもない自己嫌悪と、



嫌われてしまったんじゃないかという恐怖。


あなた「やっちゃった……」


中也は明日から東京だ。


あなた「……」









中原「あなたっ!」


あなた「っ……」


掴んだ手を振りほどかれ、追いかけようか迷った


中原「姐さん」


尾崎「中也か。」


中原「あなたの様子について何か変化ありましたか?」


尾崎「……変化か」


中原「些細なことでもいいんです」


尾崎「くしゃみ…」


中原「くしゃみ?」


尾崎「くしゃみをしていたのう。」


尾崎「其れに、何かいつもと違ったような雰囲気じゃった」


中原「……」


尾崎「中也」


中原「はい?」


尾崎「あなたを逃すでない」


中原「え?」


尾崎「あんなに綺麗な子はそう見つからんぞ」


中原「……はい」


中原「逃がす……か」



明日は東京へ行く。早く寝なければ



中原「……」







あなた「…」

起きて早1時間。

会うのを恐れて、ずっと毛布の中でうずくまっていた


嫌われたらどうしよう。と




あなた「ヘックシュンッ!」


くしゃみも、鼻水も出てきた。


あなた「だる…」



でも仕事がある。



体調不良に悩まされながらも、部屋を出た。

プリ小説オーディオドラマ