第5話

復讐始動。
1,489
2018/03/11 08:14
笑莉
笑莉
おかえり〜咲友!
咲友
咲友
うん
笑莉
笑莉
元気ない?
咲友
咲友
うるさい
お姉ちゃんは、驚いた顔をして、
笑莉
笑莉
な、なんでそんなこと...?
さ、咲友?
咲友
咲友
うるさいって言ってんの!
明日用事あるから、お母さんに言って。
笑莉
笑莉
そんなん、自分でいいなよ...
お姉ちゃんは、私を成長させてくれようとしてくれた。
お母さんと私が話せるきっかけを作ろうと
人一倍頑張ってたの。
なのに...
咲友
咲友
お姉ちゃんのが好かれてんだから、
言っといてってば!
笑莉
笑莉
咲友?どうしたの?
明らかに私はいつもと違ったはずだ。
きっと、何かあったんだろうと、お姉ちゃんは懸命に対応した。

なのに...!
咲友
咲友
うるさいうるさいうるさい!
お姉ちゃんウザイっ!
もう嫌い!大嫌い!
パシン!!!!

どデカい音がした。
このときは、快感だったの。

私は...

お姉ちゃんを...叩いた…
咲友っ!何してるの!?
あら!笑莉?大丈夫!?
謝りなさいっ!バカっ!
『バカ?私が?』

お姉ちゃんは、ほっぺたを真っ赤にして、
お母さんを引っ張った。
笑莉
笑莉
違うの!咲友は何も悪くない!
『は?何いい子ぶってんだよ?』
心の底からそう思った。
もはや、恨みじゃない、憎かった。
咲友っ!
私は逃げようと思い、自分の部屋に逃げ込もうとした。すると、お母さんに掴まれた。
咲友
咲友
もう!
汚い手で触んないでっ!
私からしたら、親の手は悪魔の手だった。
掴まれたらたまらない。汚い手。
咲友
咲友
離して?!離してよ!!!!!!!!
バカっ!謝れっていってんの!?
咲友
咲友
私は悪くない!
お姉ちゃんがいけない!
特にお姉ちゃんは何もしてない。
でも、お姉ちゃんのせいにしてやりたかった!
笑莉
笑莉
お母さん!お母さん!
止めて?止めてあげて!
なんであなたが?
笑莉...あなたはぶたれたのよ?
分かってるの?
そこまで正義感を強く持って...
どうするの!?
咲友
咲友
正義感強すぎるんだよ?
うぜぇんだよ!!!!
笑莉
笑莉
さ、咲友...?
どうしたの...?
私は再び部屋に逃げ込もうと試みた。
ついにお母さんが、手を離した。

プリ小説オーディオドラマ