お姉ちゃんは、驚いた顔をして、
お姉ちゃんは、私を成長させてくれようとしてくれた。
お母さんと私が話せるきっかけを作ろうと
人一倍頑張ってたの。
なのに...
明らかに私はいつもと違ったはずだ。
きっと、何かあったんだろうと、お姉ちゃんは懸命に対応した。
なのに...!
パシン!!!!
どデカい音がした。
このときは、快感だったの。
私は...
お姉ちゃんを...叩いた…
『バカ?私が?』
お姉ちゃんは、ほっぺたを真っ赤にして、
お母さんを引っ張った。
『は?何いい子ぶってんだよ?』
心の底からそう思った。
もはや、恨みじゃない、憎かった。
私は逃げようと思い、自分の部屋に逃げ込もうとした。すると、お母さんに掴まれた。
私からしたら、親の手は悪魔の手だった。
掴まれたらたまらない。汚い手。
特にお姉ちゃんは何もしてない。
でも、お姉ちゃんのせいにしてやりたかった!
私は再び部屋に逃げ込もうと試みた。
ついにお母さんが、手を離した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!