ドタンっ
真由香がドタバタ走っていく。
そして、ドタバタ帰ってくる。
確かに快く自動販売機の方行ったけど、
まだちゃんと歩けるわけじゃないのか、
悪いことしちゃった...
自分の意思...か。
ホントに死んでいいと思ってないんだろうけど。
勝手に行くよ。太陽に会いに。
一週間後
いやいやいや、あのさ、私が入院してんの...
誰のせいよ?
何なのこいつ、全然分かってないの?
頭おかしいの?覚えてないの?
それとも...?それとも...
こいつ、太陽目当てだ、絶対。
私は立ってお姉ちゃんを病室の外に追い出した。
はぁ、もう二度と顔見たくないくらいなのに。
太陽に会いに来るだけならマスクしてきてくれればっ
ウザイな。お姉ちゃんっていらない。
確かに。いつからだろうか...
前まで、第一声は「うん」しか出てこなかったのに。
私...
変わった...?
変われた...?
涙がこぼれていた。目から、熱い何かが。
温かい...優しさに溢れた...
私。変わったのかな…?
太陽は少し首を傾げていたけど、
私の中ではこの一言を言えて満足。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。