第22話

怖い。
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2018/03/20 11:33
咲友
咲友
ふぁー...
でかいあくびと共に登校する。
久しぶりの学校だ。
あのあと私とお姉ちゃんは、"児童相談所"みたいなやつに引き取られた。
あのあとのことは思い出したくない。
笑莉
笑莉
咲友...
太陽くんに、お礼に行こうね…
きっと怖い思いしたと思うから。
咲友
咲友
うん
怖い思いをした...か...
咲友
咲友
はっきり言って。
勝手に来たのは太陽だよ。
笑莉
笑莉
は?
命の恩人でしょ...?!
命の恩...人...

果たして、太陽はどう思ったのか。
あのあと、どうしたのか。
何を思ったのか…?












そんなの私にわかんないし...っ!!!!
笑莉
笑莉
なっ、なんとか言ってよ...?
咲友
咲友
うん
咲友
咲友
そ...だね...
話しかけてくれるだろうか。
話してくれるだろうか。



怖い...怖い...
咲友
咲友
うわぁ。
教室入りづらい...

話しかけてくれるか…くれないかより...

教室という空間に...










入ることさえできないの...?


私は...私は...











あの教室の空間...
輪...グループ...LINEやお出かけ...

たくさんの楽しみがある未来を歩く前に。
目の前が真っ暗で。ひとりぼっちで。
太陽
太陽
咲友?
咲友
咲友
ぎびゃっ?
太陽
太陽
何?来たの?
冷たくない?やっぱり怖かったのか?
咲友
咲友
来たからここにいんだけどっ?
太陽
太陽
ごめんごめん💦
冗談だよ~~😎
咲友
咲友
あそ
太陽
太陽
速く入りなよ。
咲友
咲友
いや。体調悪...いから!
か、帰るっから!
あの時の私は、誰を憎んでたのかな?
20歳になった今も。自分が分からないの。
あのあと、中学三年の最初までは、
不登校になっちゃったの。
太陽はたまに顔を出してくれた。

でも、3年になったら、内心に関わるでしょ?
だから。さすがにやばいから。
学校に行くことにしたの。
お姉ちゃんは、卒業したから。
学校には1人で行く他なかった。
太陽と連絡するすべもなかった。


可哀想よね。でも、お婆ちゃんは…

中学三年の最後。太陽と連絡交換したくて、
お願いした。

そしたら...

すぐにケータイ買ってくれた。
自分から言うって大事なの。
わかるかな?
歩美
歩美
片岡さん?
おはよう✨おはよう☀
おっはょ〜!!!!
咲友
咲友
どどど?どうしたんですか?
太陽
太陽
おぅ、!おはよ〜
歩美ちゃん?
歩美
歩美
太陽に聞いた。大変だったんだってね…
私にもお手伝いさせてね✨
おそらく人はすぐに変われない。
いつか黒が出るはずだし。
ついに3年生✨
どうなるっ?咲友?

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