私の手首にも、お姉ちゃんとお揃いの...
血が滲んでる… 怖い。怖い。怖い。怖い。
お母さんもお父さんも助けてくれない。
気づいてくれないっ!
ピンポーン...
チャイムの音だ...
インターホンから声がする、
その姿で?腐った心で?太陽のところにいけるわけ?
太陽の目にお姉ちゃんの手首がうつる。
は?お姉ちゃんでしょ?
もうどうでも良くなっちゃった...。
別に真実も嘘もさほど変わんないでしょ?
お姉ちゃんが慌てて口を抑える。
顔を真っ赤にして、ドタドタ走ってどこかに言ってしまった。
今になって、血が滲んでるところが痛くなる。
ジンジンジンジン...お姉ちゃんの顔と、私の手首がマッチして、凄く痛く感じるんだ。
お姉ちゃん。どうしたんですか?
私は、お姉ちゃんを恨みすぎましたか?
私は、何か悪いことをお姉ちゃんに...
した。
かもしれない...?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!