Jesse side
突然凄い勢いで頭を下げた彼女。
…もしかして、俺が顔を赤くしたのをみて、
怒らせたと思っちゃってる?
弾かれたように顔をあげた君の顔は
今にも泣き出しそうで。
初対面なのに
そんな顔をさせてしまった自分が情けない。
伝わるように、一言一言、心を込める。
少しずつ彼女の緊張がとけるように見えた。
そう微笑んだ彼女をみて、
イヤというほど心臓が高鳴る。
…かわいい。
ヤバ………。
やらかした。
ずっと見てたなんて知られたら、嫌われるかも。
うん、セーフだ。
そっと胸を撫で下ろす。
初対面で、「ずっと君を見てた」なんて
言ってしまえば引かれること間違いなしだ。
予想外の問いにまた胸が高鳴る。
今まで普通に会話してくれていたから、
てっきり知らないのだと思っていた。
分かっていて、こうやって話してくれたんだ。
君の事を知れば知るほど好きになって、
行き場のない想いが溢れそうになる。
なぜだか少し申し訳なさそうな顔をする彼女。
こういう時、なんて言えば良いんだろう。
気の利いたことの言えない自分がイヤになる。
樹とかなら得意なんだろうな…。
沈黙を破る彼女の言葉に感謝したのも束の間、
思わぬ申し出に頬が緩む。
彼女がまだいてくれる。
それだけで、なんだかこの部屋が
とてつもなく特別な空間になったようだった。
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楽しんでもらえてますか?
なんだか自分でも書いていて
ほのぼのしちゃいました(^-^)
ピュアな2人…可愛い///
でも実は今日の一番のポイントは、
あなたさんのセリフにあるんです。
実はあなたさん、
ジェシーくんにある嘘をついているんですけど、
気づきましたか?
私の今の妄想では、
この嘘がかなり大きなキーになる予定です…
お楽しみに( -∀・)
♡と☆をよろしくお願いいたします(-人-;)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!