Jesse side
あなたちゃんの言葉を聞いて
ヒュッと口笛をならす慎太郎。
それに続くように、
他のメンバーたちも次々と祝福の言葉をくれる。
こいつらがメンバーで本当に良かった。
俺はとんでもなく幸せ者なんだな。
と、思いつつ、
…あれ?
思わずあなたちゃんとシンクロしてしまった。
だって、
樹は確かにニコニコしていたけど、
なんだか落ち着きがなくそわそわしていたから。
すると、北斗がニヤッと笑った。
…嘘だろ?
そう思って
目を伏せていた樹を覗き込むと、
うるうるした目で俺に抱きついてきた。
泣きながら喜んでくれる樹。
その姿を見て改めて気づいた。
そっか、俺らこんなに心配かけてたんだな…。
たいしたことじゃねーよと笑うメンバーたち。
やっぱり、
俺、SixTONESが大好きだ。
後からやってきた感動と喜びが
俺をいっぱいにして支配する。
ふと気がつくと、涙を拭きながら
樹があなたちゃんに話しかけていた。
するとあなたちゃんはニコニコと笑って言った。
…ちょと待てちょと待て。
それは笑えねーぞ。
樹がこっちチラチラ気にしてんのも癪に触るし、
あなたちゃんが
俺の様子に気づいてないのも気に食わねーな…。
俺は、あなたちゃんの頬を包み込むようにして
俺の方を向かせた。
真っ赤に染まった顔が
この世のものとは思えないくらい可愛くて、
俺の鼓動を好き勝手にかき乱す。
その顔はズルいだろ…///
そんな気持ちを抑えるために
ゆっくり息を吐いて、
目を閉じて、
あなたちゃんの額に優しく口づけた。
驚いたように
さらに顔を赤くするあなたちゃんに
ひひっと微笑んだ。
そう言って、
少し大人な俺を見せたつもりだったのに、
…あぁもう。
メンバーたちからの
「見せつけんなよ~笑」という
冷やかしをかわしながら改めて思ったんだ。
あなたちゃんには絶対敵わないや、ってね/////
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…甘い。甘すぎる。
大丈夫ですか皆さん。
まだ終わりませんよ!
まだまだ甘々ジェシーくんが続きますよ!
大丈夫ですか?!(しつこい)
いつも読んでくださる皆様、
本当にありがとうございます。
本作はここから"第2章"に入ります。
作者の構想としては、
え~、ただの甘々ジェシーのみで
書き進める予定でございます。
少しネタバレにはなりますが、
「倦怠期」「ケンカ」等の内容を書くつもりは
正直ありません。
理由は、なんか書きたくないから笑
「書いてほしい!」という声が多ければ書きます。
というわけで、
これからも本作をよろしくお願いいたします!
そしてSixTONESは
ちょっと残念なお知らせですね…。
本人たちが一番悔しいだろうし、
誰も何も悪くなかったと思います。
でも、まだツアーが全部無くなった訳じゃないし、
「ただいま!」って6人が言える日が
早く来たらいいな…。
コント中の感想は明日に回します。
さすがにあとがき長すぎ笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。