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第38話

どうなっても
320
2020/03/01 07:41
神楽坂零華
神楽坂零華
…夢?
『あなたはだあれ?』
神楽坂零華
神楽坂零華
!?
零華
零華
私は貴女、貴女は私
貴女は鬼神、私は禍津神
神楽坂零華
神楽坂零華
わ、たし、?
零華
零華
高天原の黒の人
私は人ならざる者
鬼の始祖を引く鬼舞辻無惨
次の始祖は貴女。
貴女が死ねば世界は救われる
あぁ悲しき私
貴女はだあれ?
私は鬼神
貴女も鬼神
私は禍津神
貴女も禍津神
ふふ、かわいそうに
貴女は一生

『スクワレナイ』
神楽坂零華
神楽坂零華
……?
零華
零華
まだ分からない?
貴女が鬼を蘇らせた張本人
鬼神は貴女
私は鬼神
貴女も鬼神
私達は鬼の始祖となる。
神楽坂零華
神楽坂零華
……私が、鬼……?
零華
零華
歪んだ感情が貴女を狂わした
偽の仮面を永遠に貼りつけろ
気を緩めるな、だって私達は
すぐそばにいるのだから…!
お迎えが来たら貴女は鬼神。
お迎え相手はさあ誰だ?
響が迎えに来るよ、さあさあ
一緒に踊ろう、酒を飲もう?
あの子が迎えに来るよ?
バイバイ私、私は貴女、貴女は私
永遠に闇に迷いし悲しい私
バイバイ私、あの子と一緒に踊ろう?
神楽坂零華
神楽坂零華
……私が、鬼の、始祖…。
神楽坂零華
神楽坂零華
私が、あんなに醜い、鬼共の…?
零華
零華
……青い彼岸花
零華
零華
お前はいつ食べた?
過去に食べた。
私は全て知っている。
お前は、青い彼岸花を食べている
神楽坂零華
神楽坂零華
青い彼岸花…。
古文書でよんだ、鬼舞辻が探し求めていた…。
青い彼岸花を…?
なら、私は今まで…
『鬼』だったと言うことか…?
私は、ここで目が覚めた
神楽坂零華
神楽坂零華
私が、鬼…?
義響響華
義響響華
…どうした?零華
神楽坂零華
神楽坂零華
姉貴、どうしよう、私…。
とても醜い、鬼の始祖かも知れない
義響響華
義響響華
っどういう事だ!?
神楽坂零華
神楽坂零華
夢で見たんだ、小さい私が…。
永華
永華
…お姉ちゃんが言ってること、本当だよ
永華
永華
お姉ちゃんが見てる夢、私はずっと目の前で見てたからね
神楽坂零華
神楽坂零華
ぜんっぜん気づかなかった…。
永華
永華
はぁ……。
神楽坂零華
神楽坂零華
……どう、しよう…。
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長門響
長門響
れーいーかっ!
義響響華
義響響華
お前…。
神楽坂零華
神楽坂零華
姉貴。
義響響華
義響響華
はぁ…、お前な…。
長門響
長門響
私は零華に会いにきたのー、響華は怖いんだもーん
神楽坂零華
神楽坂零華
はいはい…。
義響響華
義響響華
どーなっても私は責任を負わんぞ。
神楽坂零華
神楽坂零華
はいはい…。
長門響
長門響
ねぇ、零華。
神楽坂零華
神楽坂零華
ん?どうした。
長門響
長門響
『私たちと』一緒に、お師匠様の所にいかない?
神楽坂零華
神楽坂零華
…お師匠様?
長門響
長門響
そう、お師匠様!
神楽坂零華
神楽坂零華
(…おかしい、だって私が死ぬのは桜が満開の季節だったはず……、その季節までまだ遠い…どういう事だ?)
長門響
長門響
零華だって、まだ生きたいでしょ?
神楽坂零華
神楽坂零華
長門響
長門響
あ、図星
長門響
長門響
だから……行こう?私達と一緒にいれば何も怖くないよ
神楽坂零華
神楽坂零華
でもっ
長門響
長門響
さあ、一緒に学校へ通おう。
『皆と』同じ霧島高等学校に。
そして、目の前が真っ暗になった

本当は死にたくない

だから、筋書きに抗うのも、いいかもと思った。

だから、私は何も言わず目を瞑ってしまった

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