前回のあらすじ
恋愛疫病神と噂の(零華視点)しのぶ先輩と浅草に行ったら案の定恋愛疫病神(零華視点)を発動させ紅丸告られた
そうじゃない
そうじゃない
そうじゃないよ
そうじゃないんだよ、紅丸
好きはそこで終わりじゃない
なんで?どうしてそんな事言うの?
おかしいのは紅丸だよ
分かってよ
あぁ、言っちゃった
どうして、どうしてなんだよ
そうして、私は駆け出した。
痛い、身体中痛い、特に心臓部分が痛い。
どうして、どうしてこんなに痛い?
いつもならここら辺で体力なくなって、歩かなきゃいけないのに足が止まらない
それと…涙も止まらない。
私は…確かに好きだ、好きだったんだ…。
好きで好きで、仕方がなかった
だけど…私の求めた愛は…こんなものじゃない…。
いつの間にか伸びてる髪、前なら紅丸に切って貰おう、そう思ったのに…
どうして思えない?私は…紅丸が好きじゃない?
好きだった筈なのに…。
ぐらつく体
揺らぐ視界
ヒリヒリする肺
張り裂けそうな心臓
誰か、助けて…。
?「おい、大丈夫か?」
私の意識はそこで途切れた
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苦痛…か…。
今の私にはぴったし当てはまるな。
でも…何に対して?
私は今、何に対して苦痛を感じてるんだ…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!