第13話

苦痛
407
2020/02/14 10:00
前回のあらすじ
恋愛疫病神と噂の(零華視点)しのぶ先輩と浅草に行ったら案の定恋愛疫病神(零華視点)を発動させ紅丸告られた
神楽坂零華
神楽坂零華
ちょ、今…なんて…?
新門紅丸
新門紅丸
お前が好きみたいだ
神楽坂零華
神楽坂零華
即答しないでくれ
新門紅丸
新門紅丸
それだけだ
神楽坂零華
神楽坂零華
…え?
新門紅丸
新門紅丸
…、?どうした
神楽坂零華
神楽坂零華
…そっか
そうじゃない
新門紅丸
新門紅丸
たくっ…さっきから妙に顔が熱くて、イライラするんだ…俺じゃねぇみてぇだ…。
そうじゃない
神楽坂零華
神楽坂零華
そっか
そうじゃないよ
新門紅丸
新門紅丸
…、?どうした?
そうじゃないんだよ、紅丸
神楽坂零華
神楽坂零華
別に
好きはそこで終わりじゃない
新門紅丸
新門紅丸
いや…さっきからおかしいぞ…。
なんで?どうしてそんな事言うの?
神楽坂零華
神楽坂零華
おかしくない
おかしいのは紅丸だよ
新門紅丸
新門紅丸
教えてくれ…
分かってよ
神楽坂零華
神楽坂零華
紅丸には関係ない
あぁ、言っちゃった
新門紅丸
新門紅丸
っそうか…、気が向いたら言ってくれ
どうして、どうしてなんだよ
神楽坂零華
神楽坂零華
…ばか…
新門紅丸
新門紅丸
…?
神楽坂零華
神楽坂零華
紅丸の馬鹿!!
そうして、私は駆け出した。
新門紅丸
新門紅丸
…。←理解していないが兎に角嫌われたと勘違いしてる男
痛い、身体中痛い、特に心臓部分が痛い。

どうして、どうしてこんなに痛い?

いつもならここら辺で体力なくなって、歩かなきゃいけないのに足が止まらない

それと…涙も止まらない。

私は…確かに好きだ、好きだったんだ…。

好きで好きで、仕方がなかった

だけど…私の求めた愛は…こんなものじゃない…。

いつの間にか伸びてる髪、前なら紅丸に切って貰おう、そう思ったのに…

どうして思えない?私は…紅丸が好きじゃない?

好きだった筈なのに…。
神楽坂零華
神楽坂零華
はぁっ、はぁっ…。
ぐらつく体

揺らぐ視界

ヒリヒリする肺

張り裂けそうな心臓

誰か、助けて…。
?「おい、大丈夫か?」
神楽坂零華
神楽坂零華
…(この声…覚えのある声)
神楽坂零華
神楽坂零華
もしかして…愈史郎…?
愈史郎
愈史郎
大丈夫か、零華
神楽坂零華
神楽坂零華
…っ…うぁ……うぁぁ……
愈史郎
愈史郎
っおい!?どうしたんだ?
神楽坂零華
神楽坂零華
痛いっ……痛いよぉ……心臓が…いたっ…い…
愈史郎
愈史郎
!おい、おい零華!
私の意識はそこで途切れた
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
義響響華
義響響華
愈史郎!!
愈史郎
愈史郎
来たか
珠世
珠世
響華さん、こちらです
義響響華
義響響華
ちょっと上がらせて貰うぞ
愈史郎
愈史郎
…分かった
珠世
珠世
今は眠っていますから、安心してください。
義響響華
義響響華
相当走ったんだな…。
珠世
珠世
どうやら、走っただけではないようです
珠世
珠世
精神的な苦痛、でしょうか。
彼女はその重さに耐えられなかった。
義響響華
義響響華
…。
珠世
珠世
精神安定剤を投与しておきましたから、きっと大丈夫かと思います。
義響響華
義響響華
…お礼参りに行く
愈史郎
愈史郎
待て響華!!?
義響響華
義響響華
…。
神楽坂零華
神楽坂零華
…あね…き…?
義響響華
義響響華
!零華!
神楽坂零華
神楽坂零華
あぁ…やっぱり倒れたのか…、そりゃあんだけ走ればな…。
義響響華
義響響華
お前…一体何があったんだ?
神楽坂零華
神楽坂零華
…紅丸に聞いたら分かるよ…きっと
義響響華
義響響華
…。
苦痛…か…。

今の私にはぴったし当てはまるな。

でも…何に対して?
私は今、何に対して苦痛を感じてるんだ…?

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