あれから、私は
"偽"涼介に質問を沢山していた時だった。
偽涼介の胸ぐらを掴み、叫び怒りを上げている男の人。
この声は前の人と同じだと、すぐに分かった。
と言いながら、涼介を引っ張っていくんだ。
偽の涼介だとしても、私の記憶が入っている涼介だ。
名乗っているだろうと、関係ない。
私は男の人に向かって叫んだ。
「待ってください!!破壊って、どうゆう事ですか!!教えて下さい!涼介を返して!!」
と。私は叫んだ勢いで悲しみが溢れ出した。
偽の涼介…本当の涼介は?
行方不明の後だし…何処にいるの?
上の人、?は何故涼介を作ったの??
と、言葉を投げ捨てるように言い
あのビルへと、涼介を連れて行ってしまった。
もう涼介と会えないのか、どうしよう
と考えた。
また涙が溢れてきて、
その日から1ヶ月、私はおかしくなってしまった。
そして…1ヶ月後… _______ 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。