私の手を握ったまま眠ってしまった竜胆さん。
……手ずっと握ってるのかな
竜胆さんの手は女の私の手より大きくて指が綺麗……爪めちゃくちゃ綺麗だ…
いや見てるんじゃなくて!!!
水持ってきたり…冷えピタはないからとりあえず氷水作ってタオルおでこにしてあげよ…
スっと手を離そうとすると
あなた「ん……と、取れない……」
なんて力で掴んで寝てんのこの人……
あなた「竜胆さんあの手……」
そうやって声掛けても規則正しい寝息をたてて眠ってる竜胆さん。
あなた「あーもう…」
いいやこのまま面倒みよ…………
そのあと竜胆さんをお昼ご飯を食べさせたりして看病していた。
もう夕方5時をまわるのに熱が高くてしんどそうにしていた
夜に薬局行って薬買いに行かないと……
そう思っていると家にインターホン音が鳴った。
あなた「?」
誰かな……竜胆さんなにか注文したのかな?
竜胆さんの手を頑張って引き剥がして私は玄関に向かい家の鍵を開けた。
あなた「え…………」
蘭「ん?誰?竜胆のセフレ?」
…………………………え?誰?
高身長の男性で笑顔で話しかけてきた。
スーツで手元にはビニール袋…?
蘭「風邪って言ってたけど性病だったり♡まぁそんな事いいけどセフレちゃん竜胆どこいるの〜?」
あなた「さっきからセフレセフレって…………誰がセフレなんかするビッチだと?!」
蘭「?セフレでしょ?」
あなた「だから違いますって!!」
蘭「じゃあ何?」
あなた「私は……………………」
待って……居候?同居?どっち……?
カチャ
あなた「は?」
蘭「いいから竜胆はどこ♡」
額に突きつけられたのは銃口。
あ、分かった。
竜胆さんと"同じ"銃持ってるんだ。
蘭「……怖がんないの?」
あなた「?怖いっていうか……その銃竜胆さんも持ってるなぁって……」
蘭「………………へぇ……知ってるんだ」
あなた「はい」
相変わらず銃構えてんのに笑顔だな……この人……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。