第6話

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2019/02/09 11:35
とっさに考えた。
どこが悪いかわかった。
心臓だ。兄貴は幼い頃、心臓病だった。
あの時、心臓を抑えて苦しんでいた。
そのことを俺は必死に医者に伝えた。
そして緊急手術が行われた。
医者
お兄さんは以前にも心臓病になられたことがあるんですよね?
シルク
はい。
医者
心臓の人工弁を入れられたようですが、
医者
それがフィットしなくなったそうです。
シルク
そうですか…
医者
緊急手術をします。
シルク
はい!お願いします!
そして数時間後…
医者
手術は成功しましたよ。ですが目覚めるのに少しかかります。
シルク
ありがとうございます!
ヤバっ…
明日学校や…
あいつらには迷惑かけたくない。
電話で
シルク
先生?
先生
おぉ。シルク。夜遅くにどうした?
シルク
実は兄貴が倒れまして…
先生
大丈夫か⁉︎
シルク
ハイ。手術も終わったところで…
先生
そうか。大変だったな。
シルク
明日から一週間学校を休ませてください。
先生
お兄さんのそばにいてあげたほうがいいな。
シルク
はい。
シルク
あ、後これは誰にも言わないでください。
シルク
あいつらには迷惑かけたくないんです。
先生
わかった。じゃあな。
シルク
はい。失礼します。
これでいいんだ。

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