あなたside
朝早く、荷物を取りに自分の家に戻った
西畑さんも手伝ってくれるそうだ
西畑「…それにしても家デカすぎやない?」
あなた「え?そぉ?」
西畑「これ、俺がこっちに住んだほうがええような気が…」
あなた「…この家は売る」
西畑「え?いいの?思い出とかあるんじゃないの?」
あなた「前向きたいから…」
西畑「…そっか」
あなた「とりあえず服とかだけ持って行くつもりだから」
西畑「うん、手伝うな」
そう言って服の仕分け作業をしていると
西畑「あなたってそういや何歳?」
と聞かれた
あなた「17歳」
西畑「ん?高2?」
あなた「そう」
西畑「高校どないすんねん?家の近くにはあるけど」
あ、忘れてた
あなた「うーん…今の高校遠くなるし…転校しようかな」
西畑「じゃ、俺の知り合いに言っとくな。で、明日来てもらうからその子と学校行きな」
あなた「わかった」
そうこうしているうちに
仕分け作業も終わり
荷物を西畑さんの車に乗せ、
帰りに不動産屋で家を売って帰ってきた
入ってきたお金を西畑さんに渡す
西畑「ん…ええの?」
あなた「これからお世話になるし…」
西畑「ありがと、ええ子やなー」
これからは西畑さんの家から高校に行って
普通の女の子として
学校に行きたいな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。