西畑side
西畑「流星ー」
大西「何や?」
西畑「あなたがさー」
西畑「めっちゃ塩対応なんですけどー」
西畑「なんかずっと黙ってるし」
大西「あ…」
西畑「こっち見てくるねんけど、なんも喋らんしー」
大西「大ちゃん…」
西畑「ん?」
大西「大ちゃんが具合悪くて寝てた時にあなた、なんて言ったと思う?」
西畑「えぇ…なんやろ…」
大西「鈍感なんだ、大ちゃん」
西畑「なんやろ…」
大西「ま、そのうち気づくさ!」
西畑「え?ん?は?え?」
大西「何ー?知りたいの?」
西畑「コクリ」
大西「あなたがね…」
大西「大ちゃんともっと仲良くなってみたいってさ」
西畑「え?」
大西「出掛けたりしたいってさ」
大西「でも自分からはやっぱ言えない…ってさ」
大西「で、そしたらみっちーが『塩対応になって気を引かせたら?』って…」
大西「長尾も「そしたら西畑くんもなんかおかしいなーって思うんじゃない?』って…」
西畑「あーそゆこと」
大西「内緒のはずが思いきり言ってしまっている流星でした!」
西畑「あなた言えばええのに」
大西「お世話になってる身だと言いづらいって」
西畑「ありがとな!」
大西「ううん、全然!」
藤原「大吾ー流星ー!レッスン始めるで!」
『はーい』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。