第23話

幼なじみと彼女*來々side
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2019/02/05 11:09
「んー…結構色んなとこ歩いたから疲れたな…」


「2時間も見て回ってたもんね…」


「じゃー、どっかで休憩するか!」


えっ…


今、もう帰るかって言われるかと思ってた…


まだ一緒にいてもいいのっ!?


「うんっ」


どこで休もうか探しているとスタバを見つけた。


ここにしよっか、ってことで店に入る。


あっ新作〜!


「來々、何にする?」


列に並びながらメニュー表を見る。


「この、新作のやつっ!」


ずっと飲みたかったんだけど機会がなかったの。


今日来てよかった〜!


私が言うと、樹世はこれとこれ、と言って2つ注文した。


「えっ、」


私が言ったやつ…


「ちょ、來々席探しといて?」


「え…あ、うん…」


樹世に言われるまま店の奥に進む。


わ、結構いるんなぁ〜…


休みだもんね…


二人席を発見して席に着く。


それにしても、カップル多い…


私たちも…


カップルに見えてたりするかな?


周りからはどう思われてるかな?


樹世、カッコイイから絶対目立つ。


その隣にいる私は?


やっぱり幼なじみ?


「ん、おまたせっ」


少し待っているとそう言って両手にフラペチーノを持ってきてくれた。


「ありがと…

いくらだった?」


「え?

あー、いいよこんくらい。

オレの奢りっ」


っ…


笑顔…反則だよ…


「え、でも…」


そんなの、悪いよっ


「今更気ィ遣う?

いいんだよ、ほんとに。」


「気使うのは関係な…」


私の言葉を遮って言う樹世。


「いーの、ほら、女子なんだし、男に奢られとけって」


「じゃあ…ありがとう…」


「いーえっ」


彼氏でもないのにカッコイイことしちゃって。


樹世、バイトもしてないのにフラペチーノの出費、割とキツくない?


なんて、心配しながらも、本当は嬉しい。


女の子扱い、期待しちゃうよ?

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