ガァアッ!!!!!!!!!!!!
鬼、、、
一匹の鬼が私に向かって飛びかかってきた。
もう、腕が上がらない。
出血が酷くて、、、頭がクラクラする。
体も鉛のように重くなって、、、
私は考えることをやめた。
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
体を持ち上げられる感覚、、、
雷鳴のように鳴り響く鋭い足音、、、
何が起きたの、
清乃から遠ざかっていく、、、
やだ、
やだっ、、、
また、お兄ちゃんの時と同じだ。
視界がぼやけて、気が遠くなった。
清乃っ、、、
ごめんっ、清乃、、、
私なんかが生き残って、、、
ごめんっ。
私はそのまま意識を手放した。
_______________
???side
今俺が助けたこの子は酷い怪我だ。
一緒にいたもう一人の子からは、
心音が聞こえなかった。
あ、この子、、、
まだ始まってもないのに
諦めちゃだめだよ!!!!_______________
俺に声をかけてくれた子だ、、、
6日前初めて会った時の雰囲気と音がまるで別人だ。
恨み、悲しみ、怒りと悔しさ、、、
沢山の''負の音''が混じりあった音、、、
聞いているだけで心が痛い。
とにかく早く、この森を抜けないとっ。
急げ。
この森を抜けることだけを考えろ。
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👺お久しぶりでっす🙌
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!