第8話

~命に変えても~
3,864
2020/11/03 04:32
あなたside






鬼(兄)「はっ。無駄な事をォ、、、」




お兄ちゃんに腕を引っ張られ、居間から出される。


桜間冬乃
桜間冬乃
、あなた達ならきっと、大丈夫。ニコッ
桜間寛治
桜間寛治
一緒に行けず、すまないな、、、
桜間(あなた)
桜間(あなた)
っ、!!!!!!
桜間(あなた)
桜間(あなた)
やだっ!!!!!!やだっ!!!!!!
お母さんっ、お父さんっ!!!!!!
桜間慧
桜間慧
あなた!!!!!!
もう諦めろっ!!!!!!
桜間(あなた)
桜間(あなた)
絶対いやっ!!!!!!
お父さんとお母さんも一緒にっ、
桜間慧
桜間慧
っ、、、
グッ、!!!!!!

桜間(あなた)
桜間(あなた)
やっ、、


お兄ちゃんにかつがれた。

桜間(あなた)
桜間(あなた)
降ろして!!!!!!
お兄ちゃんっ!!!!!!
桜間慧
桜間慧
いい加減にしろっ、!!!!!!
桜間(あなた)
桜間(あなた)
っ、!!!!!!






ガララッ!!!!!!!!!!!!





玄関のドアを荒々しく開けて、家を飛び出した。






タッタッタッタッ、、、





家を飛び出したお兄ちゃんは私を肩から降ろして、


手を繋いで再び走り出した。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
ぅっ、うっ、お父さん、お母さんっ、
桜間慧
桜間慧
っ、
桜間(あなた)
桜間(あなた)
、、、?
桜間慧
桜間慧
、、、父さんっ、母さんっ、
桜間(あなた)
桜間(あなた)
お兄ちゃん、、、
お兄ちゃんは私の手を引いて走りながら




泣いていた






お兄ちゃんだってお父さんとお母さんを



助けたかったはずなのに、、、



つらいのは私だけじゃないのに、、、





いつまでもお兄ちゃんに頼りっぱなしじゃ駄目なんだ











私は、お母さんの血がついた手のひらを


ぎゅっと握りしめ、





桜間(あなた)
桜間(あなた)
お兄ちゃんっ、
絶対、逃げようっ。
桜間慧
桜間慧
、、、ああっ。









そんな時だった。











ザザッ!!!!!!!!!!!!





桜間(あなた)
桜間(あなた)
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
桜間慧
桜間慧
くそっ、こんな時にっ、、、



鬼(兄)「イヒヒッ、、、もう逃がさねぇぜェ?ニヤリ」


鬼(兄)「まれちの可愛いおじょうちゃんよォ、ジュルッ」


鬼(兄)「喰うのが楽しみだァ、、、イヒッ」
桜間(あなた)
桜間(あなた)
っ、、、
桜間慧
桜間慧
稀血、、、?



私達の立たされている状況は、酷いものだった。





後ろは崖で、前には鬼。






駄目だ。逃げ場がないっ、、、





そう思ってしまうのも無理はなかった。


桜間慧
桜間慧
、、、



スッ、




桜間(あなた)
桜間(あなた)



お兄ちゃんは私の手を離し、


私を守るようにして前に立った。




桜間(あなた)
桜間(あなた)
お、お兄ちゃん、?
桜間慧
桜間慧
、、、逃げろ。あなた。
それと、絶対血を流すな。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
ぇ、?
血、、、?どうして、?
桜間慧
桜間慧
1人で逃げろ。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
っ、!!
桜間(あなた)
桜間(あなた)
そんなの無理に決まってる!!!!!!!
桜間慧
桜間慧
俺の言うことを聞いてくれ。
あなたには、生きていて欲しいんだ。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
いやっ、!!



ギュッ!!!!!!!!!!!!




お兄ちゃんにきつく抱きしめられた。




桜間慧
桜間慧
こうするしかないんだ。分かってくれ。
あなたは俺の命よりも大切な妹だから。
守りたい。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
それでもいやなの!!!!!!
お兄ちゃんはずっと私と
一緒なんじゃなかったの?!
桜間慧
桜間慧
、、、
桜間(あなた)
桜間(あなた)
ねぇ、答えてよ!!!!!!!!!!!!
桜間慧
桜間慧
、、、いいか。あなた。
お兄ちゃんは私の目をまっすぐ見てそういった。
桜間慧
桜間慧
俺はあなたの中で生き続ける。
あなたが俺を忘れない限り
俺はあなたとずっと一緒だ。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
違うっ!答えになってないよっ!!
私っ、お兄ちゃんもいなくなったらっ、
桜間慧
桜間慧
大丈夫。
その簪はあなたを守ってくれる。
その簪を俺だと思えば寂しくないだろ?
桜間(あなた)
桜間(あなた)
何を言われても私は納得しないっ、、
お願いだから、行かないでっ、、、
お兄ちゃんだけはっ、



必死だった。



お兄ちゃんは私の世界で一番大切な人だから、



お兄ちゃんを失ったら、私っ、






お願いします神様、、、





どうか私達をっ、助けてくださいっ。
















それでも神様は、残酷だった。










鬼(兄)「茶番は終わりだァァア!!!!!!!!!!!!」





また鬼が私に飛びかかってきた。





ガッ!!!!!!!!!!

















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