善逸side
ストンっ!!!!!!!!
女隊士の足元に一本の簪が突き刺さった。
すると、
ブワァッ!!!!!!!!!!!!!!!!
簪から弾けるように桜色の斬撃が飛び出した。
ジュウウッ!!!!!!!!
ギャアアッ!!!!!!!!
桜色の斬撃は、女隊士を鬼から守るように弾け飛び
鬼の皮膚を灼いた。
突然の攻撃に驚いた鬼は、少し後ずさりする。
その瞬間、
ズバババババッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鬼の頸は一瞬にして体から斬り離され、
綺麗な放物線を描いて地面に堕ちた。
一切無駄のない動き、、、
一定の歩幅、乱れない呼吸、そして、
決してぶれない太刀筋、
美しく柔らかく舞を舞うように鬼を斬るその姿は
桜の花弁のようだった。
そう言ってその子は腰を抜かしてしまった
女隊士に手を差し伸べた。
女隊士「あ、、、うん。大丈夫っ。」
「ほんとに、ありがとうっ。」
女隊士「桜間さん。」
桜間、、、
気づかなかった。
暗闇で分からなかったわけじゃない。
音だ。
音が全く違う。
あの時の、、、
最終選別の時の音と、、、
その人の性格を表す音が、
全く変わっていた、
この短期間でここまで音が変わる人を初めてみた。
最初に会った時は、鈴を転がしたように
優しくて暖かい、楽しい音がしていたのに、
今の音は、
雨雫が水の上に堕ちるように暗く沈んだ、
寂しい音がする、、、
ダッ!!!!!!!!
あなたちゃんは俺を見るなり、
その場から逃げるように立ち去ってしまった。
女隊士「桜間さん?!」
女隊士「はい、?」
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👺終わり方が毎度毎度おかしいのは私が1番よく
分かってるんですぴえん🥺
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!