あなたside
鬼の血鬼術の犠牲となった隊士達に手を合わせ、
再び森の中を歩き始めた。
クラ、、、
体がだるい、、、
耳も栓がされたように聞こえずらいし、
手足もピリピリしてきた。
善逸や、炭治郎、伊之助の居場所が分からない。
私がいま森のどの辺りにいるのかも分からなかった。
その時、
「不幸な母子があぜ道の、、、」
「花摘み歩く、子に母は、、、」
「綺麗に咲く花、摘んではならぬと、、、」
子供の声っ、、、!!!!
子守唄のような曲調で、
その歌を歌う声は、どこか寂しそうで、
歌詞をあまり覚えていないのか、
ゆっくり思い出すように、途切れ途切れ歌っていた。
「頭を撫でるや子を抱いて、、、」
子供がこの森に迷い込んでるんだとしたら、、、
助けなきゃ!!!!
ここは危なすぎる!!!!
声のする方に夢中で走った。
ザザっ!!!!!!!!
森の開けたところに出た。
そこには、
廃墟のようになった小さな村があった。
↑夜だと思ってね、、、
「刹那に芽生えた欲のまま、、、」
この村の奥にいるっ!!!!!!!!
タタタッ、、、
村の奥まで走った。
すると、
村の奥にたたずむ大きな壊れかけの
屋敷の縁側に座って、歌を歌っている
小さな子供の鬼がいた。
見た目からして、まだ十にも満たない子供だ。
私の存在に気づいているのに、、
夢中で歌を歌うその鬼は決して歌詞を忘れまいと
覚えたての歌をぽつりぽつり歌っているようだった。
歌うのを辞めた、、、
やめたと言うより、、、歌えない、?
歌詞を忘れたの、、、?
すると、その鬼はうつむきながら、
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👺子守唄の歌詞、私が作詞しました((語彙力皆無🙌
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!