第39話

~冷たい頬~
2,627
2021/06/14 12:59
霰里 昌澄side





あなたと清乃がいつまで経っても帰ってこない。











待ちきれず、心配になった俺は





二人を探しに行くことにした。











霰里 昌澄
霰里 昌澄
はぁ、はぁ。




あなたと清乃が通った道を必死に探した。













生きてる。











2人は絶対に生きてる。












そう自分に言い聞かせて、



身が凍るような、寒く暗い夜の道を探し回った。




霰里 昌澄
霰里 昌澄
はぁ、はぁ、





藤襲山ふじかさねやまに続く山道に差し掛かった時だった。













霰里 昌澄
霰里 昌澄
!!!!!!!!!!!!!!!!






誰かが一人で道端に座り込んでいるのを見つけた。









暗くて誰かは分からなかった。





霰里 昌澄
霰里 昌澄
っ!!!!



ザッ!!!!!!!!





俺は夢中でその人の元へ駆け寄った。








桜間(あなた)
桜間(あなた)
、、、カタカタカタ
霰里 昌澄
霰里 昌澄
あなた、?

そこに居たのは、


傷だらけで震えているあなただった。


あなたの座っている所の雪は


血で紅く染まって、溶けかけていた。
桜間(あなた)
桜間(あなた)
、、、。


あなたは俺の呼びかけに気づいたのか、


うつろろな目で俺を見上げた。
霰里 昌澄
霰里 昌澄
あなた、、、



しゃがんであなたの頬に触れる



霰里 昌澄
霰里 昌澄
っ、!!!!



氷のように冷たい。




凍死寸前だった。





霰里 昌澄
霰里 昌澄
、よかったっ、、、


生きていて、、、



霰里 昌澄
霰里 昌澄
よかったっ。



思わずあなたを抱きしめた。






すると、
桜間(あなた)
桜間(あなた)
私、、、
霰里 昌澄
霰里 昌澄
、、、?



あなたが震えた声で言葉を発した。


桜間(あなた)
桜間(あなた)
生きるべき、じゃ、、、な、ぃ
霰里 昌澄
霰里 昌澄
っ、!!!!!!!!





その言葉を最後にあなたは気を失ってしまった。



霰里 昌澄
霰里 昌澄
あなたっ、、、



羽織っていた上着をあなたにまとわせ、抱えた。





霰里 昌澄
霰里 昌澄
、、、



清乃がいない。















そうか、、、
霰里 昌澄
霰里 昌澄
辛かったな、、、

























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