あなたside
お兄ちゃんとお父さんとお母さんの顔を思い浮かべる
私の頭の中に残っているのは、全員の笑った顔
昨日まで一緒に笑って、話をしていたのに、
今は会うことさえ叶わない。
幸せって、脆いな、、、
もう、家族四人で過ごすあの幸せな時間は
帰ってこないんだ。
ここに来た時、そう強く実感した。
それと同時に、
私の鬼への憎しみとうらみの感情が
私のつま先からつむじまでをおおった。
許さない。
絶対許さない。
グッ、、、
ぎゅっと拳を握りしめる。
ギュッ、、、
清乃に抱きしめられた。
そして私は、
憎い鬼を斬るため。
家族の仇をとるために
そして、この世から鬼によって生み出される
悲しみと苦しみを無くすために
鬼殺隊に入ることを決意した。
next
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!