第95話

~憎悪~
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2021/08/19 08:57
爛漫らんまside












くそっ、、、くそっ!!!



頸を斬られたっ、、、



あんな一瞬で、、、!!!






せめてアイツらだけでも、、、




殺し、、、







ズルッ_____________



その場に倒れた。





遠くで転がっている僕の体。






ああ。本当に死ぬんだ。



今度こそ、、、





なんで、僕だけいつもこんな目に、、、、、、








_______________________







爛漫___________


僕の母さんは原因不明の奇病にかかっていて

生まれつき右の目が白目の部分まで真っ黒だけど、


花と歌が大好きな優しくて暖かい人だった。



優しい人だったのにその右の目の見た目から、



村の人達から差別を受けていた。



『あの人と関わらない方がいいわよ。』

『何なのかしらあの目、気味が悪い。』

『きっと呪われているのよ。』





わざと母さんに聞こえるように話している


村人たちをよそに、


母さんはいつも僕の前では笑顔だった。





このお花綺麗、、、____________



ある日、母と散歩に出かけた僕は

道端に咲いている綺麗な花を見つけ、

その花を摘み取ろうとした。



爛漫、お花は摘んじゃ駄目。______


どうして?___________


お花も生きているの。
  理由もなく摘み取ってしまうと
    神様のようになってしまうよ。____



神様のようになっちゃいけないの?_____



、、、神様の花摘みって言ってね、
    神様は素晴らしい人ばかりを好んで
      先に連れて行ってしまうの____


私のお父さんとお母さんも素晴らしい人だったけど、早くに死んでしまったわ。______



だから、
綺麗な花を見つけても摘み取っちゃいけないよ__


うん。分かった。_____________




母さんは、優しくて、
 いつも僕に色んなことを教えてくれた。



でも父は正反対で、いつも遅くに帰ってきては


僕と母さんに暴力を振るった。




爛漫には手を出さないで!!!!!___________




母さんは毎晩荒れ狂う彼奴から


いつも僕を守ってくれていた。





朝と昼は彼奴が出かけているから家の中は静かで


僕と母さんだけの平穏な時間を過ごせた。
散歩をしたり、歌を歌ったり、


僕と母さんのつかの間の幸せだった。








でも、










母さん、、、?________________






いつものように彼奴に暴力を振るわれた次の日の朝、



母さんは僕を抱きしめたまま冷たくなっていた。


母さん、、、?________________







何度呼んでも返事が帰ってくることはなかった。




あ、、、あぁ、、、______________





どうして、、、どうしてだよっ、、、




なんで僕と母さんだけがこんな目にっ、、、



なにも、悪いことなんてしてないのにっ、、、




なんで母さんが死んじゃうんだよ。


死ぬべきなのは、彼奴だろっ、、、



なんでっ、なんでっ、、、







神様はいつだって素晴らしい人ばかりを
      連れて行ってしまうの。______




、、、くそっ、くそっ、くそっ!!!________





憎いか_______________


?!





背後から声がして、振り返った。







彼奴が憎いだろう。殺してやりたいだろう。___




僕に問いかけてきた。




無実の人間を殺して
のうのうと生きている奴が憎いだろう______


殺したいだろう。________




、、、憎い、、、____________




殺したい!!!!!!______________
だが、お前に奴を殺すのは無理だ。____


っ、、、_____________






力を与えてやろう。__________




ぇ、、、?____________
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
私の血を分けてやる。ニヤ
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
鬼になれ








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