噂はあっさり広まってしまう.
幼い頃から公安に育てられてきた.
こんな自分を養ってくれるとこはここしか無かった.
最初は不安で不安で仕方がなかったけれど,不安はなくなっていく.
小学生の頃は誰とも仲良く,明るい子.を演じられていた.
ただ,中学の頃も同じようにしていたのに,自身が公安育ち,というのが全学年へと広まっていった.
勿論,その後からはずっとずっと避けられてばかり.
何故,自身は何も悪いことをしていない.
ただ,母と個性のせいだ.
自身は一切悪いことをしていない.
なのに____
ガラガラ_____
何も気にしなくていい,大丈夫.
だって,母にやられてきたことよりも全然マシじゃないか.
ボクは大丈夫.
最近ずっと眠れない.
ストレスのせいだとはずっとわかっていた.
けれど,それを相談できなくて.
ひとりじゃどうしようもできないのに.
真っ暗な部屋.
カチカチと時計の音が部屋に鳴り響く.
キィ,そう音をたてて扉が開き,真っ暗な部屋に光が灯る.
そう小さく呟きボクが寝ているかどうか確認してくる社員サン.
サッと目を閉じ寝たフリをする.どうも寝るふりは得意なのだ.
なんてボソボソと呟きながら,ボクが寝ているかどうかを確認し扉を閉めると再度部屋は真っ暗に.
あぁ,明日もまた,ボクが眠れない原因を作ることになるのか_
最近,仕事を与えられると同時にスマホを買い与えてもらった.
そのこともありネットが好きになった.
夜中,真っ暗な部屋にスマホの明かりが辺りを照らす.
鍛えられた聴覚,人の近ずいてくる少しの物音に気が付きすぐにスマホの明かりを消し寝たフリを.
キィ,音をたて扉が開く.
今日の影はどうやら社員では無い.大きな羽のような影.
_____ホークスだ.
今日も貫き通す.
自身のお得意のウソで.
そのハズ,だったのだけれど.
戸が閉まればボクの近くへしゃがんだ彼.
反応はしない,まだいける,そう思ってしまったから.
彼の凄さは重々承知.
ただ,面倒ごとはどうにも避けたくて,
モゾっと起き上がれば其方を向く.
(笑)を語尾につけるかのように彼を見て問う
聞かなくてもわかるのだけれど.
まるで尋問.
こんなに質問攻めにされるのはいつぶりだろうか....
上っ面だけの笑顔.
まるで嘘ではないように吐く言葉.
ボクは,猫をかぶらなければ仕事も与えられない.
だから,今日もウソを吐いて猫をかぶる
ボクは,ヒーローでもなんでもない.嘘吐きのヴィランなんだ.
飽きた.
無理やり終わらせたった
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。