また、先輩と一緒に住めるんだ♡
小さい体じゃ、一人暮らしに不便
だもんね・・・・
家につき、黒瀬先輩は
不機嫌そうな顔で、ドスンと
ソファーに座った。
先輩は、無言のまま、うなずく。
告白されたとは、いえ・・・・
そう答えることしか、できなかった。
ガタッと、先輩が、机をたたく。
ど、どうしたのだろう・・・
何か、変なこと言ったかな?
どうして、そんな事・・・言うんですか
わかってるよ、西原君に、悪いこと
してるって・・・
でも・・・
バタン!!
思わずドアを、閉めてしまった・・・・
リビングから抜けだし、自分の
部屋の布団に、ドサっと、倒れ込む。
最低だ・・・私・・・・
数分後・・・部屋から出ると
先輩の姿は、なかった。
ドサっと、リビングの床に
しゃがみこむ・・・
そりゃ、いなくなるよね・・・・
全然うまくいかない。先輩も西原君も
私が傷つけて・・・
最低だ・・・・
そのくせ、涙だけは、たくさん
出てくるんだもん・・・
もぉ・・・どうすれば
いいの?
ガチャ
先輩は、玄関を閉めると
私の前に、コンビニで買ってきた
スイーツを、差し出す。
私は、涙を、ゴシゴシ拭く・・・
私は、ペコっと頭を
下げる・・・
なんで、また、戻って来て
くれたんだろう・・・
先輩は、ケラケラと
笑いだす。
コツンと、私のおでこを
たたく先輩。
先輩は、器の大きな人だ・・・
私の気持ちなんて、全てお見通し
なのかもしれない・・・
恋には、鈍い先輩・・・でも
それを、上回るくらいの優しさを
感じていた。
ダメな私も、突き放さないで
そばにいてくれる、そんな
先輩が、大好きです。
いつか、あなたの口から
「好きだよって」言わせたい・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!